信濃町立信越病院の再整備事業で2023年度に本体工事が始まる。町は23年度当初予算案で、新築工事費に24年度までの債務負担行為で19億8550万円の限度額を設定した。施工者は一般競争入札で選定する予定だが、発注形態や公告時期は検討中。近く完了する実施設計の内容と共に、3月末にも今後のスケジュールを示す。開院は当初予定通り25年4月とする。
新病院は旧柏原小学校跡地(柏原2466-1ほか)に移転新築する。敷地面積は約1万9340㎡(院外薬局分1110㎡を含む)。学校の校舎とプールは解体。体育館は取り壊さず引き続き利用する。美整社・黒姫JVによる解体工事は昨年12月に完了した。
新病院の設計はエーシーエ設計(長野市)が担当。実施設計業務は3月中に完了の予定。基本設計段階の構造・規模は本体棟がRC造2階建て延べ4458㎡。機械室などが入る附属棟が260㎡。本体棟の1階は外来機能、2階は病棟機能を中心に配置する。病床数は一般32床、療養20床の計52床。駐車台数は外来用75台、職員用100台、その他(身障者用、感染対応など)21台を確保する。
また、地中熱を利用した冷暖房設備の整備を予定。21年度に実施した事前調査は角藤(長野市)が担当した。
予算案では、新築工事費7億9420万円、地中熱冷暖房設備工事費7445万円、新築工事監理業務委託料1069万円、建築計画総合支援業務委託料1068万円を計上。また、23~24年度の債務負担行為として新築工事費19億8550万円(予算に計上した7億9420万円を含む)、工事監理業務費2891万円(同1069万円を含む)の限度額を設定した。