国土交通省は、2023年度予算に向けた道路事業の新規事業採択時評価を行った。直轄道路事業の事業化候補路線は11路線で、高規格幹線道路3路線と一般国道の拡幅・バイパス整備が8路線ある。このうち関東甲信越地域の案件は長野県内の国道20号諏訪バイパス5・6㎞、国道153号飯田南バイパス4・5㎞が上がっている。
諏訪バイパスは、長野県諏訪市上諏訪~下諏訪町東町を結ぶ5・6㎞。大型構造物として2㎞、1・2㎞、1・3㎞のトンネルが3つ計画されている。第3種第2級の4車線で、設計速度60㎞/h。全体事業費は約900億円を見込む。
飯田南バイパスは、長野県飯田市竹佐~飯田市北方を結ぶ延長4・5kmの計画。第3種第2級の4車線で設計速度は60㎞/h。大型構造物は約1・6㎞のトンネル、橋梁は50m1基、30m1基、20m2基、10m1基が計画される。全体事業費は約350億円を見込んでいる。
このほかの路線(所在地)は、高規格幹線道路が▽国道414号(伊豆縦貫自動車道)天城峠道路(月ケ瀬~茅野)・静岡県▽国道9号(山陰自動車道)益田道路(久城~高津)・島根県▽国道191号(山陰自動車道)三隅・長門道路・山口県―。拡幅・バイパス整備は▽国道256号堀越峠道路・岐阜県▽国道178号城崎道路・兵庫県▽国道2号西条バイパス(下三永~八本松)・広島県▽国道3号広川八女バイパス・福岡県▽国道208号荒尾道路・熊本県▽国道10号住吉道路・宮崎県―となっている。