3日に開会した県議会の代表質問において古屋雅夫議員が、国道140号西関東連絡道路の整備について県の所見を求めた。三富川浦地区から広瀬地区の間は急勾配が連続してカーブも多く走行性の向上が求められている。本年度から県では道路計画策定に向けて調査に着手。沿線自治体などの支援を受けながら事業化に向け検討する方向だ。
西関東連絡道路は、埼玉県の関越自動車道から本県の新山梨環状道路を経由して中央自動車道につながる地域高規格道路。高速道路を補完して、広域道路ネットワークを形成する重要な路線となる。
首都直下型地震など大規模な自然災害が発生して中央自動車道や国道20号が被災した場合には、北関東を経由して首都圏につながる代替ルートとしても期待される。
これまで、県境に位置する雁坂トンネルをはじめ、埼玉県の皆野寄居バイパスや皆野秩父バイパス、山梨県側では甲府山梨道路や三富道路の整備により交通機能の強化を図ってきた。しかし、三富川浦地区から広瀬地区の間について2車線を確保しているが、急勾配が連続してカーブも多いことから走行性の向上が求められている。
県県土整備部の飯野照久部長は「本年度から道路計画の策定に向けて現道の規格や構造について詳細に評価を行うための調査に着手した」と答えた。
整備に当たり、路線全体において定時性や速達性といった高い走行サービスを確保するという必要がある。そのため埼玉県と連携して整備水準を上げていくことが重要となる。飯野部長は「今後も引き続き、西関東連絡道路沿線に関係する自治体などの支援を受けながら事業化に向けて検討していく」と答弁した。