中部地方整備局富士砂防事務所は、本年度の予算概要を3月31日に公表した。本県関係では、富士山麓における土砂災害を防ぐための砂防事業として富士山北麓の遊砂地工群の整備を実施する。このほか緊急減災対策の推進として、富士山北麓で緊急減災対策工(えん堤補強工)を行う。
本年度の富士山南西・北麓地区における事業費は35億7900万円。うち本県には5億7300万円を投入する。
本県の事業箇所は全体で2カ所。このうちの富士吉田市と鳴沢村を対象に行う北麓遊砂地工群には4億1900万円を充当する。内容は富士山を源流とする各渓流における「流域治水」の一環として、土石流対策のための砂防施設整備を行う。
富士吉田市で進める富士山北麓緊急減災対策工には1億5400万円を充てる。内容は、富士山火山噴火に起因する土砂災害対策に備えて、緊急減災対策を進める。