北側一雄国土交通大臣は17日の会見で、「国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)で新規高速道路を指定する期限が迫っているが」との質問に「国幹会議のメンバーの方々が衆議院選のあった関係もあり、また、国会での国幹会議の委員の人事もあるので、1月中の開催は困難かもしれない」と回答した。国土交通省では、同会議の早期開催に向けて調整を進めており、できるだけ早期の開催を目指していくとしている。
山梨県では、中部横断自動車道の未着工区間である増穂IC以南の建設についての国幹会議の決定が注目されるところ。県は、国土交通省が施行する「新直轄方式」を一部取り入れる考えだ。同方式による区間等は、国幹会議で正式に決定する運び。
中部横断自動車道は、中央道双葉JCT~南アルプスIC間が既に供用を開始、現在、これに続く南アルプスIC~増穂IC間延長6・4kの整備が進んでいる。
今後、これに続く増穂ICから静岡県静岡市の吉原JCTに向けた工事を順次、延伸していくことになっていたが、道路公団が昨年10月に民営化、4か月以内の期限である今月中に整備する区間が決定されることになっていた。
しかし、同道路は第2東名などと比べ優先順位が下位に設定される可能性が高く、早期の整備を行うには一部区間に新直轄方式を取り入れることもやむなしとした。