県企業局が板倉ニュータウンで進めている、地域マイクログリッド事業および水素利活用について、設備の設計・施工へ当初予算で3億3480万円を確保。各種手続きを進めた後、5月から設計などに着手する計画としている。
事業の請負企業はプロポーザルで公募。候補者はエコロミ(東京都千代田区、小峯充史代表取締役)を代表企業とし、構成企業にIHIプラント(東京都江東区、青木亮治代表取締役社長)、協力企業はIHI(東京都江東区、井手博代表取締役社長)となった。
基本協定の締結は5月。その後、法令手続き支援や設計、建設、工事監理業務へと進む。
当初予算では建設改良費に2億7210万円、住宅団地造成費へ6270万円を配分している。なお、維持管理・運営業務は24年10月からとなっている。
同事業は、板倉ニュータウンの未造成住宅分譲区画(グリーンブロック)において、災害時にも電力供給を行う地域マイクログリッドの構築と、太陽光発電による再生可能エネルギーで製造した水素を活用し安定した電力の供給を行うことにより、住宅地の分譲促進を図るとともに、水素の利活用に伴う技術的ノウハウなどの獲得を目指すもの。また、新規住宅を対象とした水素利活用によるマイクログリッド実証試験として、今後の水素社会を視野に入れた各装置の効率変化や電力負荷変動への追従性、実効性のある効果的な保守管理手法などに係る実証データの取得および検証を行うとしている。