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栃木県那須塩原市

那須塩原市、新庁舎設計5月にも公告、本体施工者は25年度に選定

2023/04/11 栃木建設新聞

 那須塩原市は、新庁舎建設基本計画を改定した。発注手法を設計施工分離方式とし、早ければ5月にも基本・実施設計の委託者選定手続きを開始する。公募型プロポーザルが有力。本体建設工事は2025年度中頃に施工業者を選定。27年度中頃の開庁を想定している。概算工事費は113億5000万円(建築108億4600万円、車庫棟含む外構5億円)。基本・実施設計委託料は23年度予算に限度額3億1619万5000円の債務負担行為(23~25年度)を設定している。

 市は新庁舎建設と一体的な那須塩原駅周辺まちづくりビジョンや新型コロナによる社会情勢の変化に対応するため、19年3月に策定した基本計画の改定を進めてきた。事業発注方式は基本計画で未決定だった事項。社会情勢への対応、品質確保、工期短縮、地元企業の参入などを総合的に勘案し、設計施工分離方式に決めた。

 改定の過程で資材価格などの上昇を踏まえて工事費の見直しを行い、構造は免震だけでなく制振も含めて検討することとした。改定素案は22年11月にパブリックコメントを実施。改定案は3月市議会で承認された。

 新庁舎の規模は変わらず延べ床約1万7000平方m。工事費は15億7000万円増加した。

 新庁舎は西那須野支所の上下水道部や教育部の各課も配置する。1階には窓口機能のほか市民交流スペース、最上階に議会機能を設置する予定。

 基本設計者選定等支援業務は日建設計コンストラクション・マネジメント。23年度予算には基本・実施設計委託料のほか、基本・実施設計等支援業務委託に8272万円の債務負担行為(23~25年度)を設定している。

 建設地は那須塩原駅に近い前弥六南町7-1ほか。敷地面積は約3万平方m(北側市有地除く)。用地取得は完了。敷地内は駐車場のほかに那須塩原駅側に緑地の配置を計画している。駐車台数は北側の市有地を含めて約500台分を見込んでいる。

 現在の3庁舎の取り扱いは新庁舎の建設と並行し検討していく。公共施設等総合管理計画によると本庁舎は解体し、跡地を売却。西那須野庁舎と塩原庁舎は住民対応業務の一部を継続し、防災拠点機能を持たせる。西那須野庁舎では西那須野図書館の機能を移転させる方針。

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