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設計は2事業一括か/南長野運動公園の長寿命化改修

2023/04/15 長野建設新聞

 長野市はECI方式を採用する大規模施設長寿命化改修事業で、2023年度にビッグハット(若里三丁目)と南長野運動公園(篠ノ井東福寺)の体育館・プール棟および長野オリンピックスタジアムの設計業務を発注する。4月1日時点の発注予定ではビッグハットと南長野運動公園の体育館・プール棟を第1四半期、スタジアムを第2四半期の予定としているが、南長野運動公園の2事業については一括発注とする方向で検討を進めている。

 ビッグハットの設計業務については、3月期請負工事審査委員会で審査、了承済み。入札方式は条件付一般競争入札を採用する。23~24年度に設計、25~26年度に工事を予定しており、実施設計に移行する段階で実施設計技術協力事業者(施工者)を選定する。施工に当たっては大手企業の技術力が必要との判断から、参加形態は大手と地元企業によるJV(条件を満たせば地元企業のみのJVも可)とする予定。23年度当初予算では、委託料5365万円を計上するとともに、24年度の債務負担行為で1億873万円を措置している。

 南長野運動公園の2事業については、4月1日公表の発注予定で、入札方式をともに公募型競争入札と公表している。ただし、建築課公共施設長寿命化推進室は「2事業の設計を一括で発注することを検討している。また入札方式は、これまでのECI採用事業と同様、条件付一般競争入札で行うことになるだろう。労務単価が上昇したため、その調整を行っており、入札時期は当初の予定よりは遅れる可能性がある。遅くとも夏前にはと考えている」と話した。

 当初予算ではオリンピック施設大規模改修事業費として7244万円を計上。また24~25年度の債務負担行為で、体育館・プール棟の設計に6982万円、スタジアムの設計に1億1634万円の限度額を設定している。

 この2事業は「地元で施工できる工事は地元へ」との公契約等基本条例の理念を踏まえ、地元企業のみのJVによる施工とする方針。想定する工事期間は体育館・プール棟が25~26年度、スタジアムが26~27年度。2事業の設計を一括で発注する場合、全体の履行期間のほか体育館・プール棟の履行期間を設定し、先行して策定するとみられる。

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