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栃木県益子町

広田益子町長、24年度設計、委託手法検討、図書館併設型で1500平方m想定

2023/04/18 栃木建設新聞

 益子町が計画する新図書館は長寿命化改修が必要な町民センター敷地内の併設型とし、規模に1500平方mを想定していることが分かった。広田茂十郎町長が本紙のインタビューに答え、七井や田野地区など既存分館との連携の在り方を踏まえ、設計には町民意見を反映。今年度は関係各課による横断的な庁内検討とともに国庫の都市構造再編集中支援事業を申請。2024年度の基本設計に備える。設計は公募型プロポーザル方式など提案を求める手法を検討。長寿命化改修と区分して事業を進めていく方針。(3面に広田町長インタビュー)

 新図書館の建設地は町図書館整備検討委員会で協議を進めてきた。国交省補助の都市構造再編集中支援事業の活用を前提に、新築は役場周辺土地区画整理事業地、既存施設利用は町民センター敷地内とした。

 町民センター敷地内に決めたのは施設整備費に加え、40年間の維持管理コストを考慮したため。総事業費は新築案が72億円、増改築併設案は53億円。19億円の縮減が可能と判断した。

 新図書館の規模の検討と機能では、日本図書館協会の公立図書館の任務と目標に基づき試算。延べ床面積が2300平方m、うち図書スペースには1500平方mを想定。2階建ての増築スペースには1122平方mを試算している。

 事業費の試算は9億2453万円。内訳が設計費5935万円、監理費3171万円、工事費8億3345万円。併設型では建築基準法に適合させるため不適格部分の改修が必要で、このための事業費が2億7812万円。内訳が改修設計費2091万円、法定改修費2億2171万円、外構整備費3549万円。

 町民センターの長寿命化改修は、躯体などの調査が必要としたうえで参考値として事業費11億8077万円を試算。内訳は設計費5750万円、監理費3398万円、工事費10億8928万円。

 想定している整備スケジュールは、補助メニューと整合を図りながら25年度に実施設計、26~27年度で工事を進め、27年度内の供用開始を目指す。町民センターの長寿命化改修は図書館と整合を図り、整備時期を精査していく。

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