妙高市は、新図書館複合施設の建設工事について、秋ごろの発注を予定している。建設地の取得および物件補償のめどが立ってから発注する考え。本年度に用地買収および建設工事に着手し、2025年度の供用開始を目指す。当初予算では、23年度~25年度の継続費に25億6000万円を設定しており、年割額は▽23年度=7億6800万円▽24年度=12億8000万円▽25年度=5億1200万円―となる。
計画では市役所近くの朝日町1地内の旧パチンコ店跡地等を取得し、図書館を中心とした多世代型複合施設を建設する。
施設規模はRC一部S造3階建て(屋上機械室)、延べ床面積2884㎡、建築面積1082㎡。1階に多目的ルーム、プレイルーム、子育て支援スタッフルーム、予約本コーナー、カフェなどを配置。2階には図書館スタッフルーム、市民活動室、学習スペース、視聴覚ブース、展示スペースなどを設置。3階も図書機能を中心に閲覧スペース、一般・児童蔵書スペース、サービスカウンターを設ける。駐車場は建物東側と西側合計で58台分、駐輪場は南側出入口に30台分を設け、おもいやり区画付近では耐雪型の庇、融雪ヒーターを設置。出入り口付近にロードヒーティングを敷設する。新施設の完成後、25年度と26年度には現在の「いきいきプラザ」を解体し、駐車場を整備する方針。
設計は佐藤総合計画(本社・東京都)が手掛けた。
用地取得や建設地にある旧パチンコ店等の解体については、早期に用地取得契約を締結するとともに、旧パチンコ店等の建物は、物件補償契約後に所有者が解体を実施。市では、解体期間としておおむね4カ月を想定している。当初予算では、用地購入費4600万円、物件補償費1億6580万円を計上した。また、消防器具置場については8月までに市が解体する方針で、解体撤去費520万円を充てる。