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山梨県中央市

田富第2保育園の基本設計着手へ

2023/04/20 山梨建設新聞

 田富第2保育園の改築で中央市は今月、基本設計に着手する。構造や階層の検討、建設費の算出などを進める。解体設計も本年度着手するが、発注時期は未定。本年度当初予算に設計・用地費など3126万円を計上した。本体着工は2025年4月を予定。26年度中の完成を目指す。

 市子育て支援課によると、現施設を取り壊した後、ほぼ同じ場所に新築する。定員は140人。床面積は1100~1300㎡程度を見込む。計画では平屋建てを想定しているが、「2階建ても含め基本設計の中で検討する」(同課担当者)。このほか物置(90㎡)、園庭、駐車場(60台)などを整備する。保育室や遊戯室、調乳室、多目的室、トイレ、事務室、調理室などを設ける。各部屋にエアコン、数カ所に防犯カメラを設置。外構ではフェンスや外灯などを整備する予定だ。

 近く基本設計に着手し、進捗を見て実施設計費を予算化。補正予算での対応が見込まれる。実施設計は来年7月までに固める。解体設計も本年度作成するが、発注時期は今後詰める。

 工事中は田富第3保育園を利用するため来年4月には引っ越しを始める。現施設の解体は同5~10月に予定するが、アスベストが含まれていた場合、工期を3~5カ月程度延ばす。本体着工は翌25年4月を予定。園庭や駐車場などを含め26年6月完成、9月供用を目指す。

 現施設はRC造平屋859㎡で1971年に建設。敷地面積は約5900㎡。

 中央市公共施設等第1期個別施設計画では、本体の概算工事費を4億3200万円、解体費を2400万円と想定している。しかし近年人件費や資材費などが高騰しているため、想定額より膨らむ見込み。市担当者は「人工も材料も上がっている。やむを得ない社会情勢のため、工事費の時点修正は出てくるだろう」と話した。


【写真=施設南側の敷地を購入】

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