北陸地方整備局信濃川河川事務所には本年度当初予算で84億1500万円が配分された。2022年12月に成立した補正予算を合わせて総額160億9900万円を投じる。大河津分水路の改修に72億円のほか、大河津分水路改修を除く信濃川河川改修に5億9500万円、補正分を含めて信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの推進に27億4900万円を充てる。
大河津分水路の改修事業では、山地部掘削、第二床固工の改築および野積橋の架け替えを推進。昨年11月末までに山地部・低水路の掘削が10・7%の進捗となっているほか、第二床固工は右岸側の鋼殻ケーソン3函の設置が完了。中央部と左岸側の6函についても河口左岸部泊地への輸送が完了し、中央部3函の施工を進めている。本年度には根固めブロック製作工の発注を予定する。野積橋の架け替え事業については、これまでにA2橋台、P2、P4、P3橋脚が完成し、A1橋台を施工中。本年度に下部工で残るP1橋脚とWTO対象の一般競争入札で上部工を発注する。
このほか、信濃川河川改修事業には5億9500万円が配分され、大河津分水路右岸堤防強化として旧島崎川排水樋管の撤去工事を発注。長岡地区河川防災ステーションはS造2階建て、延べ床面積387㎡の事務所棟の新築、外構に着手する。
信濃川水系緊急治水対策プロジェトクでは河道掘削や塩殿、真人などの遊水地整備を推進する。