県商工労働部は、船橋高等技術専門校の管理棟大規模改修および改修に伴う仮設棟の建設、空間デザイン科の訓練施設建設、実習棟の将来的な建て替えなどを計画している。24日には、整備計画策定支援業務委託の一般競争入札を公告した。建設用地となるグランドの敷地面積が約4000㎡と十分な広さでないため、業務において施設整備の内容や手法、技術的な実現可能性、事業費、ランニングコスト、訓練効果などについて専門的な知見を交えて調査し、整備計画を検討する。委託期間は11月15日までで、7月中旬と9月下旬に中間報告を求める。
船橋高等技術専門校は、船橋市高瀬町31―7に所在。
管理棟は、職員室や教室で構成。老朽化に対応するため大規模改修を計画しており、改修期間中に仮設棟を使用して学校運営を継続する。
また、東金市油井1061―6にある東金高等技術専門校の空間デザイン科の卒業生の就職先が県北西部に多いことから、立地の適正化を図るため、同科を船橋高等技術専門校に移転する。これに伴い、訓練施設を建設する。
また、各訓練科の実習場である実習棟が耐用年数を超過しており、建て替えが必要となっている。
1回目の中間報告までに、現地踏査・ヒアリング、資料収集整理・現況の整理、規模・機能の検討、整備手法の検討・提案などを実施。整備手法については、空間デザイン科の移転および実習棟の建て替えを主に、将来的な管理棟と管理実習棟の整備も含めて検討し、複数の整備手法を提案する。
また、2回目の中間報告までに簡易的なイメージ図案の作成、概算事業費の試算、ランニングコストの試算、概略工事工程の作成、整備手法の比較・検討などを行う。概算事業費の試算においては、整備手法ごとに、事業費の算定に必要となる基本設計委託料、実施設計委託料、工事費の概算見積書等の情報を収集し、概算事業費などを算定する。
さらに、整備条件の整理と整備内容の検討を行い、整備計画案を作成。今後の検討課題を整理した上で、最終報告書をまとめる。
整備計画策定支援業務委託の入札においては、5月8日に資格確認申請書など、16日に入札書の提出を締め切り、17日に開札する。
両校の建物の概要は次の通り。
〔▽建物名称=①構造・階数②延べ床面積③建築年月日〕
【船橋高等技術専門校】
▽管理棟=①RC造3階建て(屋上ペントハウス)②2091・1㎡③1984年3月12日▽実習棟=①S造平屋一部2階建て(屋上ペントハウス)②3021・88㎡③84年3月12日▽エネルギー棟=①RC造平屋②101・09㎡③84年3月12日▽渡り廊下=①S造平屋②57・9㎡③84年3月12日▽車庫=①S造平屋②30・75㎡③84年3月12日▽自転車置き場=①S造平屋②7・2㎡③84年3月12日▽管理実習棟=①RC造4階建て(屋上ペントハウス)②2690・35㎡③91年2月25日▽危険物貯蔵取扱所=①CB造平屋②15・24㎡③92年3月31日
【東金高等技術専門校(空間デザイン科関連のみ)】
▽空間デザイン科実習棟1階(空間デザイン科第1実習場)=①RC造2階建て②582㎡③99年3月9日▽左官技術科実習棟1階および2階(空間デザイン科実習場)=①S造2階建て②813㎡③99年3月9日▽管理・教室棟・玄関ホール棟(空間デザイン科教室・更衣室など)=①RC造2階建て②161㎡③99年3月9日