県総合政策課は県庁舎周辺整備の検討に当たり、民間活力を導入するサウンディング型市場調査を実施する。調査支援業務委託の手法には公募型プロポーザル方式でコンサルタントを選定。5月中旬をめどに公告し、6月にも契約する見通し。対象は県庁舎正面シンボルロード(主要地方道宇都宮向田線)東側の栃木会館跡地6150平方mと南側に位置する宇都宮中央郵便局跡地2442平方m(シンボルロード拡幅部分を含む)。
県は県庁舎周辺整備検討事業費990万円を当初予算に計上。内容は民間活力導入市場調査業務で、県内外を問わずコンサル単体での参加を求める見通し。
委託後は7月にも実施要領を公表。解決すべき事項や民間事業者から求めたい意見などを明記する。
実施要領の公表後は、現地見学会や説明会を開催。対話の申し込みを受け付け、参入意欲のある事業者にヒアリングを実施。年度末に調査内容を公表する。
県庁舎から大通り(主要地方道宇都宮那須烏山線)までのシンボルロードは360m。このうち県庁舎前交差点の南側130mの拡幅改良が完了している。
調査対象の栃木会館跡地は芝生広場となっており、道路拡幅を実施。南側の宇都宮郵便局跡地は駐車場に利用されており、道路の拡幅改良が実施されておらず、公告には都市計画決定幅員での道路用地を除いた面積が記載される見通し。
大通りは宇都宮市がLRT(低床式次世代型路面電車)の整備を計画。福田富一知事は県議会一般質問で、市のまちづくりと都市景観に留意。県有地は民間活力を導入し、県都にふさわしい県民が集い活性化の図れる施設を誘導したいなどと答弁していた。