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茨城県ひたちなか市

東口広場10月公告へ/佐和駅整備25億充て推進

2023/04/26 日本工業経済新聞(茨城版)

 JR佐和駅の新駅舎および周辺整備を進めているひたちなか市は、駅前広場やアクセス道路の整備に動き出す。2023年度予算では事業費に25億8578万円を充当。JRが施工する新駅舎が9月ごろの供用を予定する。東口広場では供用後10月の工事着手に向けて、発注時期の調整を進めている。工期は1年半としており、24年春ごろの供用開始を目指す。西口広場についても、同時期に並行して工事を進める。このほかアクセス道路や駐輪場などの整備にも取り掛かる。

 市では佐和駅へのアクセスや駅周辺の回遊性の向上を図るために、東西自由通路や新駅舎、東口駅前広場などの整備を計画。事業費の主なものでは、JRへの工事委託費に9億5698万円、東口広場整備工事費に2億5384万円、西口広場整備には2億円を充てる。

 新駅舎整備では屋根工事が概ね完了し、内・外装工事に取り掛かっているところ。7月ごろに建築確認を完了し、夏季(8月下旬~9月)の供用開始を予定している。供用後には、乗換跨線橋と仮駅舎の撤去工事を行う。

 東口広場は面積約6000㎡を計画。新駅の供用開始後、早期の工事着手を見込んでいる。広場には2車線を有するロータリーに一般車駐車場17台(うち障害者用2台)、一般車一時乗降場9台(同1台)のほか、バス・タクシーの停留場を2台ずつ整備。線路沿いには交流広場を設け「うるおい」や「和み」を感じる溜まりの空間を確保する。

 西口広場は約4000㎡を計画。一般車駐車場16台(うち障害者用1台)、一般車一時乗降場8台(同1台)、バス・タクシー停留場を2台ずつ設ける。東口・西口広場ともに、交流広場を設け溜まりの空間を確保するほか、植栽ではアイストップとなるシンボルツリーを配置する。

 舗装は落ち着きのあるモノトーンカラーを採用。照明については温かみのある暖色系とし、利用者に「和み」を与える夜景を創造する。

 アクセス道路は東口側に延長200m、幅員5~6mを整備する。工事費には6300万円を予算化した。整備用地の取得後、12月ごろ工事に取り掛かり、24年末までの完成を予定している。

 駅周辺における駐輪場整備では、全体で収容台数974台を計画。工事費には1億7200万円を措置した。東口の北側(東海村側)では、屋根付きラック5基(48台収容)を設置。南側(水戸市側)では、線路沿いに自転車116台、原付24台分を確保する。

 西口については、自転車584台、原付20台分を収容する置場8基を整備するほか、200台分が収容可能なフリースペースを設置する。

 このほか関連工事では、市道563号線(L67m、W6m)整備に1700万円、佐和停車場高場線などの歩道バリアフリー化には1000万円を充て、工事を進めていく。


【佐和駅整備事業の状況(3月時点)】

【東口広場イメージ(左下)】

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