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群馬県桐生土木事務所

県桐生土木事務所の宮崎所長のインタビュー

2023/05/20 群馬建設新聞


桐生土木事務所は1983年度に入庁してから初めて所属する。「管内の知識がほとんどなく、まずは状況を把握するのが最優先」と苦笑いを浮かべる。事務所職員や関係する人から話を聞くのはもちろんのこと、管内各所へ足を運び、自分の目で一つ一つ確かめながら、一日も早く状況を把握したいと意気込む。

赴任して改めて県土整備プランを見ると、掲載されている事業は土石流対策やがけ崩れ対策が圧倒的に多い印象だと感じたという。また、「主要事業の一つである渡良瀬幹線道路を着実に進め、北関東自動車道へのアクセス性向上や交通の利便性を高めるとともに、市街地の無電柱化事業についてもスピード感を持って進めることで、桐生みどり地域の魅力向上や活性化に少しでも繋がっていけば」と語る。

入庁してからは40年が経った。これまで8割近くは地域機関に勤務し、色々な現場に携わってきた。「現場をより良くより早く完成させるためには、現場の人と十分にコミュニケーションをとることが何より大事だと考える」と話す。若手の技術職員には、できるだけ現場へ行って、設計図に書かれていない現地の状況を確かめ、目で見て感じたことを現場の人と納得いくまで話し合って、ベストな方法を導き出して貰いたいとし、「失敗を恐れず、様々なことにチャレンジしながら多くの経験を積み、一歩ずつ成長してもらいたい」と呼びかけ、そのための環境づくりにも力を入れる。

建設業界へは「インフラ整備だけではなく、地域の安全・安心の守り手としても重要な役割を担っており、近年では、豚熱や鳥インフルエンザの防疫作業にも尽力してもらっている」と感謝の気持ちを述べ、「その役割は多岐に渡り重要性は増すばかりであり、緊急時にもしっかり連携して対応できるよう、日ごろから情報共有をしっかり行っていきたい」と述べた。また、人材不足や働き方改革、DXへの取り組みなど、近年抱える課題についても建設業界に携わる一人として一緒に考えていきたい。

趣味はゴルフとウォーキング。健康と体力維持のため、通勤はバスと電車を利用し、できるだけ歩く機会を設けるようにしている。しかし体力の低下は否めないようで「運動するのには良い季節になってきたので、しばらく前からやっていない山登りかランニングを再開したい」と意気込んでいる。

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