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県パークPFI、指針案公表、9月に事業者公募、サウンディング調査始まる、わんぱく公園とみかも山公園

2023/05/13 栃木建設新聞

 県は12日、Park-PFIを先行導入する「とちぎわんぱく公園」(壬生町)と「みかも山公園」(栃木市、佐野市)のサウンディング調査を開始した。4カ月程度の期間を設け、事業者選定に向けた公募設置等指針を固める。指針の公表と公募開始は9月5日。参加登録は11月頃、計画等関係書類の受け付けは12月頃を予定。事業者決定は2月。3月に計画認定と基本協定締結。2024年度から設計・施工など事業を実施する予定。25年2月頃の供用開始を目指す。事業終了は44年3月頃の見通し。

 今回のサウンディング調査では公募設置等指針案を公表。質問意見を募集し、事業説明会(現地説明会)を開催。個別協議を重ね、事業者選定の各種募集条件を定める。

 前回のサウンディング調査は22年度。基本構想を策定するため日光田母沢御用邸記念公園を除く8公園を対象に、各公園のコンセプト、目指す公園像、求める機能、対応する事業のイメージや導入手法など民間活力導入の基本方針を整理した。

 とちぎわんぱく公園の目指す公園像は、こどもの創造性や冒険心を育む遊び、家族で過ごす時間を楽しめる公園。求める機能には▽BBQ▽宿泊(キャンプ場、グランピング施設)▽遊戯(大型アスレチック、ジップライン)▽飲食(カフェ、レストラン)-を盛り込んだ。導入エリアは公園南寄りの5カ所に設定した。

 開園面積37・2ha。00年9月の供用開始。09年10月に南口ゲートを新設し「みぶハイウェーパーク」「壬生町総合公園」「壬生町おもちゃ博物館」とともに道の駅みぶとして位置付けられた。21年6月には防災道の駅として選定されている。

 既存の主な公園施設は虹の広場、こどもの城、夢花壇、ぱなぱなのまち、なかよし農園、ふしぎの船、?(はてな)の広場、トンボの池、風の原っぱ、たぬきの迷路など。

 みかも山公園は、三毳山の四季折々の木々と草花をトレッキングや散策を通じて楽しめる公園を目指す。求める機能は、レストラン・カフェの飲食機能とサービスセンターの情報発信機能。事業導入のエリアは西口、東口、南口の各周辺の3カ所。

 開園面積165・9ha。95年9月の供用開始。高低差は標高25m~229m。アカマツやコナラ、クヌギなど雑木林に囲まれ、園内の展望台からは渡良瀬遊水地、上州の山々、日光連山をはじめ快晴時には富士山や東京スカイツリーを眺めることができる。

 主な公園施設は三毳庭園、冒険砦、わんぱく広場、富士見台、かたくりの園、野草の園、ローラースライダー、チューブスライダー、湿性自然植物園、みかもハーブ園など。

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