守谷市は、プロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」(以下ヤクルト)2軍施設との一体的な公園整備に向けて、(仮称)市総合公園の施設規模の計画を20・8haに拡張した。従来の公園区域14haに市民野球場やサッカー場を追加したほか、多目的広場の拡大、ヤクルト施設のレイアウトを変更した。計画では2023年度後半から基本設計に入り、24年度には実施設計および盛土搬入、25年度から工事に取り掛かる。ヤクルト2軍施設が27年1月の完成を予定している。
市総合公園は、野木崎地内の鬼怒川沿いで計画。北側に常総運動公園、南側には(仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業区域が接する。公園内にはヤクルト2軍施設ゾーン(7・2ha
)とその他の公園施設(13・6ha)に分かれる。
今回の変更では、市民が利用するその他の公園施設内において、市民野球場(1万4000㎡)やサッカー場等(1万㎡)を追加。多目的広場(芝生広場)は従来の1万㎡規模から2万9000㎡に拡大した。その他園路や外構・駐車場なども6万8500㎡に拡張し、駐車収容およそ700台分を確保する計画。
このほか施設内には、屋内運動施設(体育館、3500㎡)やインクルーシブ遊具広場(3000㎡)、調整池(親水広場、8000㎡)などを整備する。施設外周には1・2㎞ほどのランニングコースを設ける。
ヤクルト2軍施設ゾーンでは、公式試合が可能な球場(1万6000㎡)やサブグランド(1万4000㎡)、屋内練習場(6000㎡)のほか、その他広場・外構・駐車場など(3万6000㎡)を整備。来客者用駐車場は300台分のスペースを確保する。
ヤクルト施設は球団の占有を基本とするが、一般開放の可否などについては今後球団側と協議を重ねていく。総合公園検討業務および基本計画策定はオオバ(千代田区)が担当する。
整備に向けた動きとして、市ではヤクルトとの基本協定を夏ごろまでに締結する見込みとしており、合わせて整備手法についてPark―PFIなどを取り入れていくかどうかも検討していく。
都市計画決定への流れでは、7月ごろに都市計画決定案をまとめ、9月から県との事前協議を行い、12月までの都市計画決定を目指す。
公園整備のスケジュールでは、23年度後半から基本設計に着手。24年度には実施設計と盛土搬入に取り掛かる。25年度から工事を進めていき、ヤクルト2軍施設が27年1月の完成、その他の公園施設については完成時期が未定としている。
ヤクルト二軍施設移転については、現在の戸田二軍施設(埼玉県)が老朽化や手狭となったことから移転の検討に着手。ヤクルト球団と親会社のヤクルトが、守谷市側からの施設誘致の提案などを踏まえ、新たな二軍施設を整備する候補地とした。