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栃木県上三川町

上三川町、ウォーカブル事業が始動、道路美装化や公園改善で測量設計、城址公園利活用へ調査

2023/05/23 栃木建設新聞

 上三川町は、工事の始まった生涯学習・子育て支援複合施設に創作折り紙作家故吉澤章氏の作品の展示スペースを確保。国登録有形文化財の生沼家住宅は利活用に向け再整備を検討する。これらの施設が立地する中心市街地の回遊性を向上させるため、道路の美装化や公園を改善。国土交通省のまちなかウォーカブル推進事業に今年度から着手した。星野光利町長は本紙のインタビューに答え、ORIGAMIのまちを発信。来町者や地域住民のまちなか歩きを誘導し活性化を促したいと述べた。(2面に星野町長インタビュー)

 ウォーカブル事業の対象エリアは町役場南側の市街化区域77ha。滞在快適性向上エリアとし、回遊ネットワークに利用される道路の美装化やカラー舗装を実施。地域住民のコミュニティ形成の場となる公園をリニューアルする。居心地がよく歩きたくなるまちなかを形成し、安全で利便性の高い活力あるまちづくりを目指す。事業期間は27年度まで5年間、全体事業費は3億590万円。

 事業は基幹18事業と提案2事業で構成。今年度は当初予算に2821万5000円を計上。町道6路線の美装化とカラー舗装、図書館にアクセスする南北2路線を美装化するため測量設計を実施。24年度以降の工事に備える。

 美装化とカラー舗装を行う町道は4―101号線が310m、4―103号線55m、4―225号線505m、4―227号線230m、4―377号線50m、4―379号線は420m。図書館アクセス道路は美装化し北が30m、南は70m。

 上三川城址公園は町民を対象に利活用を検討するためアンケート調査などを行うコーディネート事業に着手。後年度には給電・給排水施設を整備する。

 このほか基幹事業は役場の南側にまち歩き駐車場を整備。大通り公園を再整備し給電・給排水施設を改修するほか、バリアフリー対応トイレを設置する。滞在快適性向上エリアに77ha誘導する情報板を12カ所に設置。社会実験ではキッチンカー出店や休憩施設を設置する。

 提案事業では中心市街地を南北に通る主要地方道宇都宮結城線大通りの電線地中化の地上用機器をラッピング。事業活用調査として事業効果を分析する。

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