常陸河川国道事務所は、国道50号の整備を桜川市長方地内から筑西市玉戸にかけて計画している。桜川筑西IC関連、協和バイパス、下館バイパスの3事業に分けて整備。本年度、桜川筑西IC関連は1億2000万円を充て用地買収、道路設計、改良工事を進めていく。協和バイパスがには1億8000万円を計上し、用地買収を進め、道路設計を行う。下館バイパスでは10億2500万円を盛り、道路設計、用地買収、改良工、橋梁上部工を実施する。本年度の3事業の総事業費は13億2500万円となる。
桜川筑西IC関連事業は、23年度内に部分的な用地買収を進め、買収後道路設計を予定する。区間内の用地はほぼ取得ができている状況。25年春の開通に向け、未完了の用地買収を進め、契約となれば道路設計にとりかかる。年度内にも未完了部分について設計に着手したい意向。また、車線の設置、一部舗装について実施する。
整備区間の全長は1・2㎞。07年に供用開始した桜川IC関連区間全長1㎞から、延伸事業となる。整備により、交通渋滞の緩和と高速道路の利便性向上につながる。
協和バイパス事業では、23年度は用地買収を中心にとりかかり、整備区間全体の概略道路設計をまとめる。事業は10カ年を見込んでおり、用地買収は3カ年で計画している。用地買収がまとまっていけば、部分的に工事発注を行っていく方針だ。また、地権者との交渉は県土地開発公社(水戸市)が担当する。
整備予定地は桜川市長方地内から筑西市横塚地内の延長6・3㎞。全4車線化で、筑西市久地楽、門井、小栗、井出蛯沢の4地内をまたぎ、横塚地内の現国道50号に合流する。予定地については現在、田が広がっている。門井交差点など渋滞の解消により、速度低下に起因する交通事故減少を見込んでいる。
下館バイパスにおいては、23年度に道路改良工事、用地買収を進めていく。また筑西市神分地内にある橋梁の上部工を予定。橋脚、下部はJRに委託し、工事を進めている。整備区間は延長3・0㎞。事業ではすでに7・6㎞区間が開通しており、今回の整備で総延長10・6㎞の下館バイパスが完成する。事業予定では30年度までとしている。
桜川筑西ICから下館バイパスまでの総延長は19・1㎞。完成となれば、現在の国道50号の渋滞緩和が期待できるほか、分散利用が見込まれている。また、周辺工業団地へのアクセス向上、農産物生産地から首都圏各所への物流の効率性向上となる。