松本平広域公園陸上競技場整備事業(松本市今井)を進める県施設課は25日、新競技場建築工事の一般競争入札を公告した。参加形態は建築一式工事の総合評定値(新客観点数を除く)1200点以上と同900点以上の2者で構成するJV。入札書等の提出日は7月5日、開札日は7月26日。契約議案は9月定例議会へ提出する予定。
工事概要は陸上競技場(RC+S造地上2階・地下1階建て、1万8476㎡)、屋内跳躍練習場(RC+S造平屋建て、729㎡)、バックスタンド下トイレ北棟(RC造平屋建て、80㎡)、同南棟(同)、倉庫棟(同)、ポンプ室・プロパン庫(S造平屋建て、54㎡)の建築工事。工期は2026年3月19日(約870日間、債務負担行為設定済)。設計はAS・昭和設計JV。
入札方式は技術提案型総合評価落札方式で、価格以外の評価点は39.25点。このうち技術提案点に30点を配点する。技術提案等のヒアリングは7月20日または21日に行う。
新競技場建設工事の発注形態は建築工事を含め5分離。電力設備、弱電設備、衛生設備の3件は発注規模(税込み予定価格)5億円以上で、公告予定時期は6月中旬。空調設備は発注規模1億6000万円以上5億円未満で、公告予定時期は8月下旬。
同競技場は県内唯一の第1種公認競技場。新競技場の設計コンセプトは「敷地いっぱいに使いたおせる活動の広場」。フィールドを掘り下げることでコンコースを周辺外構と連続し、公園と一体となった競技場を実現。一年を通して練習拠点とできるよう、雨天走路、屋内練習場など充実した施設を備える。全長約170mのメインスタンドはRC造のコンコース・客席とS造の大屋根で構成。バックスタンド側に設けるRC造、全長約300mの大屋根上部は、展望デッキとして計画している。