建設業労働災害防止協会埼玉県支部(島村健支部長)は24日、本年度の支部代議員会をさいたま市内の埼玉建産連研修センターで開き、役員改選では島村支部長が再任された。
島村支部長はあいさつで「本年度より、『一人KY推進運動 埼玉』を新たに実施していくことになり、4月13日に運動の開始式を実施した」と支部独自に新たにスタートした取り組みを報告。続けて「建設業を取り巻く環境は、社会基盤のメンテナンスに関わる公共工事をはじめ工事量の増加が見られるものの、依然として技能労働者の不足や若年入職者の減少など、労働災害の増加要因となりえることが懸念されている。さらに週休2日制をはじめ、時間外労働の規制等働き方改革への取り組み、メンタルヘルス対策の推進に対応し、労働環境を整えていかなければならない」との考えを示した。
本年度事業計画では、国の第14次労働災害防止計画に基づいて策定された建設業版の第9次建設業労働災害防止5カ年計画の初年度にあたる本年度、建設工事に従事するすべての人が安全で安心して働ける魅力ある職場づくりを目標に、技能講習や各種安全衛生教育のほか、一人KY推進運動の賛同を呼びかけた。本年の埼玉県建設業労働災害防止大会は9月14日に予定している。
総会後には、出席した多数の来賓が祝辞を贈った。埼玉労働局の北代昌巳労働基準部長は「今年度も熱中症の発生が懸念される。予防対策に万全を」と呼びかけると、県土整備部の武澤安彦副部長は「公共事業を着実に実施していくためには、建設現場の安全を確保することが何よりも優先すべきこと。県としては、建設現場で働くすべての人の安全を第一に、皆様方の取り組みを積極的に支援していく」と述べた。、埼玉県建設産業団体連合会の星野博之会長は「労災撲滅のために貴協会の存在は極めて重要」と、積極的な事業展開に期待を寄せた。
今回の総会では、役員改選が行われた。正副支部長、分会長は次のとおり。(敬称略)
▽支部長=島村健(島村工業)
▽副支部長=関根勇治(初雁興業)、首藤和彦(八生建設)
▽分会長=浦和分会・猪股和則(日清建設)※新任、川口分会・中原誠(中原建設)※新任、大宮分会・山崎聡亮(山崎工務店)、熊谷分会・岡部聡史(岡部工務店)※新任、川越分会・田村芳人(瑞伸建設工業)、春日部分会・名倉泰史(名倉建設)、所沢分会・平岩敏和(平岩建設)、行田分会・山本和利(イートラスト埼玉)※新任、秩父分会・山口浩人(守屋八潮建設)
写真=あいさつする島村支部長