笠懸町、大間々町、勢多郡東村の2町1村で構成する合併協議会(会長、田村確也笠懸町長)は、3月27日に誕生する新市「みどり市」の主要事業をまとめた。
それによると計画期間は、18年~27年までの10か年で全体事業費が概ね1億円以上のハード事業をまとめたもので、新市将来像の実現に向けて、新市建設計画や合併前の3町村総合計画に定められている施策のうち、合併特例債の活用等も含めて、大型ハード事業の方向性を示している。また、みどり市の総合計画を策定するときには、見直しなどの調整を図る。
保健・医療・福祉分野では、総合福祉センターの整備事業が計画されており、同事業は総事業費20億円を試算し現在、2町で保健福祉拠点整備が課題となっていることから、基幹施設整備として1か所にまとめることを検討している。老人福祉センターや保健センターなどの建設を行う。また、福祉作業所整備事業では、総事業費1億円を計上し、笠懸町にある授産施設の受け入れ状況などを考えながら同施設の建設及び駐車場の整備を行う。児童館整備事業では、3億8400万円を試算し、子育て環境の整備や児童健全育成の拠点整備を行う。
生活環境分野では、簡易水道整備事業に1億1400万円を計上。神戸・座間地区の送水管や配水管の整備を行う。公共下水道整備では、45億4000万円を計上。雨水対策事業費として16億8200万円などを予算化している。
教育・文化分野では、笠懸小学校増加対策事業として、児童数増加や少人数学級の編成に伴う教室数の増加などを計画。給食センター整備では、5億2500万円をかけ、大間々町給食センターに伴う施設整備を行う。生涯学習センター整備では17億2800万円を試算し、公民館機能のない地区に生涯学習施設を整備。東中学校大規模改造では、2億円を計上し施設の老朽化に伴う施設改造工事を行う。総合体育館整備では、16億5000万円を試算し、生涯スポーツ社会の実現に向けた環境整備として、総合体育館及び駐車場等の整備を実施。グラウンド整備では、多目的運動場のテニスコート、笠懸グラウンドの拡張、大間々グラウンドテニスコートの整備、笠懸運動場仮設球技場の整備などに8億円を試算。
社会基盤分野では、岩宿駅周辺地区整備事業として5億6400万円を試算し、岩宿遺跡を活用した体験学習の環境整備や、駅南口の整備など国庫補助事業のまちづくり交付金を活用して整備する。薮塚ICアクセス道路整備では新市の重要路線として位置づけ、県道桐生線から前橋笠懸道路間の整備及び、前橋笠懸道路以外の整備促進を図る。また、前橋笠懸道路整備事業では、国道50号前橋二之宮町地内から笠懸鹿地内間でのバイパス整備、都市計画道路笠懸桐生大橋幹線では41億円を計上し、延長520m・幅員24mの整備を実施。都市計画道路天神捨4丁目線では5億6000万円をかけ、前橋笠懸道路の交差道路整備を計画。都市計画道路大間々高津戸線では、延長620m・幅員15mの整備として12億円を試算。さらに、施設間ネットワーク構築事業として、市内公共機関内の光ファイバーの布設工事費1億1000万円を予算化。
産業分野では中山間地域総合整備事業として5億9700万円を試算。農業用水路の改修や営農飲雑用水浄水場建設、交流施設の整備などを予定。国民宿舎サンレイク草木改修では3億500万円を試算し、客室14室の改修や庭園整備、通路改修108㎡などを計画。
市民参加・行財政分野では、新庁舎建設事業として新庁舎建設を新市の課題と位置づけて、25年以降の建設を目指す。