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埼玉県越谷市

越谷サンシティ再整備、全面建替を見直し

2023/05/31 埼玉建設新聞

 越谷市は、既存施設2棟の全面建て替えを計画していた「越谷サンシティ整備」の方針を見直し、ホール棟部分については建て替えから大規模改修に切り替える案を明らかにした。見直し案へのパブリックコメント(6月~7月)を経て、大規模改修のための調査・計画検討に必要な予算措置を年度内にも別途行う。

 サンシティホール(越谷コミュニティセンター)と商業棟を合わせた名称である「越谷サンシティ」の場所は、南越谷1-2876-1ほか。当初計画では全施設を解体・撤去した上で、公共施設と民間収益施設を新たに整備・運営する方向だった。

 越谷サンシティの再整備を巡っては、エネルギー・建設資材価格の高騰などを受け、事業者の公募時期(当初22年度)を既に1年延期していた。市は、財政負担を極力抑制しながら新たなにぎわいを創出するという視点に立ちつつ、同時期に複数の建設事業が稼働することを踏まえ、全面建て替えの見直しを判断した。

 大規模改修に切り替えるホール棟(延べ床面積1万5573㎡)には、現状のホール機能に加え、図書館・会議室を導入する。改修後の延べ床面積は、商業棟の地下駐車場などの空間を組み入れる関係から、約2万3000㎡を見込む。敷地面積は約1万1000㎡。

 商業棟については、ホール棟改修に編入する部分以外は全て解体・撤去する。跡地には民間事業者の提案による収益施設の建設を目指す。民間収益施設に充てる敷地面積は約8000㎡。

 市の南越谷にぎわい推進室によると、ホール棟・商業棟の再整備は、一括または分割により事業執行する可能性がある。事業手法の検討も仕切り直す。仮にPFI手法を採用してホール棟改修の事業者を公募する場合、2024年4月以降に公募の実施方針・要求水準書・募集要項をつくり、早ければ25年1月~3月に公募を開始するイメージを持つ。

 少なくとも29年度のリニューアル開業を新たな目標に据え、事業手法、発注時期、設計・施工の期間などの詳細を見直していく。

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