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埼玉県冷凍空調工業会

埼玉県冷凍空調工業会が総会

2023/05/31 埼玉建設新聞

 埼玉県冷凍空調工業会(齊藤一雄会長)は29日、さいたま市内の大宮サンパレスで第14回定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選では、齊藤会長を再任した。

 冒頭のあいさつで齊藤会長は「われわれの業界もいろいろな課題を抱えているが、まずは、人材不足。これは各社皆さんが同じ気持ちでいると思う。また、原材料費が上がり、長期の見積もりが厳しい状況。原材料費がどうなるか見通しがつかない」との認識を示した。続けて「われわれ協会がスクラムを組んで前を向いて進んでいきたい。会員同士情報交換を密にして、自分にないもの、自分にあるものを交換しあって得策を練ってこの業界を盛り上げていきたい」と呼びかけた。

 議事では▽2022年度事業および経過報告▽同決算報告ならびに監査報告▽23年度事業計画案ならびに同収支予算案▽任期満了に伴う理事と監事選任――が上程され、いずれも原案通りに承認された。本年度も、防災対策への支援体制のさらなる充実と災害想定訓練を行うほか、「改正フロン排出抑制法」を浸透させるべく、県への技術者派遣で県内の食品関連企業へ調査指導を行い、簡易点検や法定点検の実施状況を確認して漏えい防止を推進する。

 任期満了に伴う役員改選では、齊藤会長(サンエム)、副会長の原哲也氏(ヤマト埼玉支店)、積田鉄也氏(積田冷熱工事)、竹内儀治氏(東京サービス)、山浦康治氏(関東日立北関東支社)、専務理事の中島辰衛氏(同工業会)を再任。新任では理事に逢野喜章氏(大喜冷熱)と青年部長を兼務する斉藤幸秀氏(斎藤設備)が選任された。

 総会終了後には、県の来賓から祝辞が贈られた。県化学保安課の宮原正行課長は「貴工業会は、県と災害時における空調設備の応急対策に関する協定を締結していただいており、大変心強く感じている。2月に実施した初動対応訓練でも専門的な見地から多くの助言をいただいた。実務に生かせる有益な知見が得られ、大変意義ある訓練となった」と述べると、県大気環境課の石曽根祥子課長は「本県では、冷凍空調設備の管理者に設備の専門家を派遣する事業を実施しており、貴工業会には多大なご協力をいただいている。フロン類、使用機器の適正な管理を推進することが、地球温暖化防止対策にもつながる。今後も県とともに地球温暖化を防止し、未来の地球を守る担い手として、設備の管理者への適正な助言をお願いしたい」とさらなる活躍に期待を寄せた。


写真=総会のもよう

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