国土交通省は31日、２０２７年に開催される国際園芸博覧会に向け全省的に取り組むため、推進本部（本部長・斉藤鉄夫国土交通大臣）を立ち上げた。関係閣僚会議が４月に開かれ、８月中を目途に基本方針をとりまとめることになっており、基本方針策定に向けた省内調整などを進める。なお、大阪花の博覧会以来37年ぶりに開催される最上位の国際園芸博覧会となる。

　斉藤本部長は国交省幹部を前に「気候変動や生物多様性の創出といった地球規模の課題に対して、緑とともに生きていくわが国の姿勢を世界に発信したい」と話し、会場予定地に残る豊かな自然環境を最大限生かし、自然環境が持つ多様な機能を賢く利用するグリーンインフラを実装する考えを示した。また、推進本部設置を契機に「成功に向けて一丸となって開催準備に取り組むよう」要請した。

　国際園芸博覧会は神奈川県横浜市の旧上瀬谷通信施設の一部を会場とする。開催期間は27年３月19日～９月26日の１９２日間。１５００万人の参加を見込んでいる。