出水期に備え、信濃川・魚野川の重要水防箇所、水防倉庫の資機材備蓄状況を確認する合同巡視がこのほど行われた。災害時における迅速対応のための準備として国、関係機関が連携し、情報共有を図った。
国土交通省が定める水防月間(5月1日~31日)の取り組みの一環として、信濃川・魚野川水防連絡会が主催した。
本年度は5月16日~26日にかけ合計4回の巡視が実施され、国、県、8市町、関係消防署、消防団が参加し、重要水防区域と区域別水防工法の現地確認、構造物の現地調査、水防倉庫の備蓄状況などを確認した。
26日に行われた越路地区での信濃川河川合同巡視には19人が参加。妙見堰管理支所駐車場に集合後、巡視の行程に関する説明を受け、右岸の小千谷市元町地先、左岸の長岡市浦地先、釜ケ島地先、小千谷市東栄町地先などの巡視に向かった。
出発前にあいさつした信濃川河川事務所越路出張所の野畑嘉也所長は、これから向かう巡視箇所の概要を説明。「釜ヶ崎左岸の水衝部は河道掘削と護岸工事が完了し、重要水防箇所からは抜けた」と最新の状況を伝え、参加者らに円滑な作業に向けた協力を要請した。
野畑所長は今年の参加人数について「コロナ禍での実施となった昨年より多い」と話した。
【写真=野畑所長が説明した(左から4番目)】