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茨城県城里町

754万で用地測量など/道の駅かつらで移転整備

2023/06/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 城里町は、一般会計補正予算案(第2号)の概要を公表した。主なもので、道の駅かつら移転整備事業に754万6000円を追加。移転候補地の用地測量および建物等の補償調査を、議会承認が得られ次第迅速に発注する方針だ。国道123号沿いに移転候補地があるため、バイパス工事の進捗をみながら進めていく。また、徳蔵クロッケー場給水管引き込み事業に54万5000円を計上した。一般会計3億1170万4000円を追加し、累計総額は105億459万円となる。

 道の駅かつら移転整備事業では、移転候補地の用地測量および建物等の補償調査を一括で発注する予定。用地買収の進捗次第で、2024年度に造成工事や本体工事に着手。25年度の供用開始を目指している。現在は、基本・実施設計を戸頃建築設計事務所(水戸市)が12月をめどにまとめている。移転基本計画によると、概算事業費15億1300万円。資材価格高騰などを受け、変更となる可能性もある。

 新たな道の駅の移転候補地は、既存施設の隣接地。既存施設同様のキャンプ施設や直売所、飲食施設のほか加工室の導入を想定。施設の延べ床面積は1712㎡、キャンプ場などの敷地面積が6000㎡程度となる見込み。

 建物はW造一部S造2階建て、延べ床面積1712㎡を想定する。工事については2期に分けて行う。第1期では道の駅本体や駐車場を、第2期は国道123号バイパス工事や那珂川大橋架け替え事業の進捗に合わせてキャンプ場整備などを進めていく。対象敷地面積は河川区域を含めて約1万9000㎡。

 概算事業費は、道の駅移転整備が(第1期)12億1600万円、ふれあい広場オートキャンプ場・駐車場整備(第2期)が2億9700万円。

 1期では既存道の駅の解体、新施設建設、給排水設備工事、外構工事(駐車場、車路、歩道等)電気設備工事などを実施する。2期はキャンプ場整地、管理棟および炊事棟建築、植栽整備、広場整備などを行う。それぞれの施設面積を見ると、直売所棟1080㎡程度、直売所管理棟550㎡程度、キャンプ場管理棟80㎡を見込む。

 1階の直売所内には特産品販売施設を配置し、農産物が少なくなる時期に物産スペースを広げられるようにする。また、屋根付きの荷捌きスペースのほか和菓子加工室、惣菜加工室も設ける。2階の飲食施設には、蕎麦やうどん以外の飲食ができる店舗の整備を検討。洋食を提供するフードコートやピザ・パン工房などを視野に入れている。休憩スペースとして利用できるテラス席も設ける。

 オートキャンプ場については有料化も視野に入れ、管理棟(60㎡)を設置する計画。オートキャンプ場(8・5m×10m)29区画とフリーサイトを整備する。隣接地には芝生広場を配置しドクターヘリポートの導入を検討する。

 駐車場は障害者用、電気自動車充電スタンド、中・小型車など約170台を確保。ほかに路線バス停留所も設ける。



【移転する道の駅かつら】

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