県生活衛生課は、水道事業における国の2023年度生活基盤整備施設耐震化等交付金事業の内示箇所をまとめた。11市町21事業に内示額が3億8782万円。新規は鹿沼市が口粟野第2浄水場の紫外線処理設備導入に着手するほか、那須烏山市は南那須地区を対象に南那須中学校など重要給水施設へ配水管を耐震管に布設替えする。宇都宮市の水道料金システムにIoTを活用する事業など5市町7事業が今年度末に完了予定。(2面に事業箇所)
宇都宮市は基幹水道構造物の耐震化を継続。対象は松田新田浄水場や高間木取水場で、今年度は松田新田浄水場急速ろ過池の耐震補強工事を進める。IoT活用推進モデル事業は、標準プラットフォームを活用した料金システムを構築する。
04年度から稼働している既存システムを刷新。将来的なシステム間のデータ流通や仕様の標準化を図る。今年度はプログラミングやテストを行い、データを移行する。
鹿沼市は重要施設へ耐震管に布設替えする重要給水施設配水管事業を従来の西中学校や鹿沼高校などに加え、市民情報センターや黒川緑地、永野地区のコミュニティセンターや小学校、シンフォニーあわのに拡張。
クリプトスポリジウム対策による浄水場への紫外線処理設備整備は、第1が機械設備工事、第5は機械と電気設備工事を実施。両浄水場とも今年度末に完了する見通し。
新規は口粟野第2浄水場への紫外線処理設備導入で、今年度は詳細設計を実施する。
大田原市は福原地区を対象に耐震配水管の進捗を図るほか、佐久山狭原浄水場の浄水池を耐震補強。佐久山東部浄水場から東部配水池への送水管を更新する。
那須塩原市は重要給水施設の黒磯小学校と島方公民館への配水管を耐震管に布設替え。今年度はダクタイル鋳鉄管GX型(φ100・φ150)延べ550mを整備する。
水道管路緊急改善事業は、那珂川水源分水口から鳥野目浄水場までの導水管を更新。今年度はダクタイル鋳鉄管NS型(φ500)780mを整備する。
基幹構造物の耐震化では、今年度に鳥野目浄水場の着水井、フロック形成池、沈殿池、急速ろ過池の4施設を更新する。
那須烏山市は南那須地区を対象に重要給水施設配水管に布設替え。今年度はHEEP(φ150)を緊急避難場所の南那須中学校まで600m整備する。
茂木町は東日本台風で水没した後郷浄水管理センターに続き飯野浄水場の耐震補強を実施。施設は着水井や浄水池などを補強する。
壬生町が獨協医科大学病院と各避難所、塩谷町は玉生地区の公共施設、高根沢町では西小学校や中央病院などへ耐水管の布設替えの進捗を図る。
那須町は横沢浄水場ポンプ井~低区配水池、占勝園浄水場~高区配水池までの送水管を耐震管に更新。那珂川町も川崎浄水場から低区配水池までの送水管を耐震管に布設替えする。
両町ともGX管で那須町は550m、那珂川町では110mを布設替えし完了する見通し。