記事

事業者
新潟県長岡地域振興局地域整備部

土木を職業選択に/与板中学校で出前授業

2023/06/07 新潟建設新聞

 長岡市立与板中学校でこのほど、県長岡地域振興局地域整備部主催による「みんなの土木教室」が開かれた。将来の職業選択の一つに土木・建築を加えてほしいとの目的から管内各地の小・中学校、高校で実施している継続的な企画。関係団体も協力し、生徒たちに土木の魅力を伝えた。

 最初に同地域整備部計画調整課の長谷川雄亮主査が「建築と土木は建設という大きなグループの中の一つで社会の土台を作る仕事。道路や橋を作るなど、地域の課題解決のための公共事業を管理している」と話した。

 県測量設計業協会から参加した大原技術は、最新機器による測量技術を紹介した後、ゲーム方式でトータルステーションでの距離計測を競う実習体験を指導。4チームに分かれた生徒たちは真剣な表情で機器をのぞき、時折にぎやかにはしゃぐ様子が見られた。 

 県建設業協会女性部会の3人は、現場で仕事をする女性技術者の声を紹介し「女性でもできる仕事で誇りや達成感がある。是非職業選択の一つにしてほしい」と呼び掛けた。

 県の土木職の紹介は与板維持管理事務所維持管理課の海津竣也技師が初の講師役を務め「採用3年目。大学で学んだ土木分野での知識を生かしたいと思い、この職を選んだ」と自身の経歴を紹介し「県内全域で仕事ができ、住民から感謝される。多くの人たちと協力しながらやる仕事でやりがいを感じられる」と仕事の魅力を語った。

 本年度初の出前授業を終えた長谷川主査は「土木教室の数は実は一昨年よりも去年の方が多かった。コロナ禍で職場体験授業が中止になり、その代わりとして依頼される件数がかなりあった。本年度も例年と同様の件数を見込んでいる。リピーターの学校も多い」と話し「実は異動した先生が異動先の学校で、こんな教室があると先生方に口コミで紹介し、そこから依頼される例もある」と加えた。

【写真=トータルステーションの実習】

記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら