つくば市の五十嵐立青市長が掲げる公約事業について、今後の取り組みなどを示したロードマップ(工程表)をまとめた。上郷高校跡地への陸上競技場整備では、2024年度から基本・実施設計に着手。26~27年度に建設工事を進めていく。高エネ研南側未利用地(大穂地区、約48ha)では、不動産開発会社のグッドマンジャパンが防災拠点などの整備を計画。市との協議を進める。公約事業165個票のうち、約9割が「おおむね順調」以上の進ちょく。各公約の実現に向けて、今後も事業を推進する。
【上郷高校跡地への陸上競技場整備】
公式記録の取れる陸上競技場整備に向けて、2024~25年度で基本・実施設計を行う計画。24年度の事業費には4588万円を見積もる。順調に進めば26年度から工事に移り、27年度末の供用開始を目指す。概算事業費はセミナーハウス整備や既存施設解体、道路拡幅工事費などを含め、約28億円としている。
候補地は上郷高校跡地で、上郷2494―3に立地。敷地面積は7万89・3㎡。敷地上には校舎や附属施設が残る。競技場は全天候舗装8レーンの400mトラック1面(第4種公認)や天然芝グラウンドなどを想定。基本計画策定支援業務は、あい造園設計事務所(世田谷区)が担当。履行期限が12月19日まで。
【災害に備えた防災拠点整備】
大穂地区の高エネ研南側未利用地約48haについて、不動産開発会社グッドマンジャパンと市土地開発公社が土地売買契約を締結。民間事業者により、敷地北側に物流棟2棟を、南側には敷地全体の約1割の範囲で防災拠点施設および多目的利活用施設を配置する。このほか7棟のデータセンター建設を予定している。26年度までの供用開始を目指し、工区ごとに整備を進めていく。
【つくばセンタービルのリニューアル改修】
市民活動の拠点として再整備を進めている。工事対象がRC造地上3階地下2階、延べ床面積2872㎡。1階に事務室や音楽室、調理室などを設け、2階には小ホール、3階では視聴覚ホールを新設する。施工を松浦建設・山関工務店JVが担当。工期が24年4月26日としている。
【上下水道の管路整備と管路更新を推進】
上水道の配水幹線管路の実施整備計画では、17~23年度の計画延長5万1040mのうち、3万5148mが整備済み。研究学園都市中心地区の整備計画による管路更新事業は、24年度の完了を予定している。事業費として23年度は20億9974万6000円、24年度には25億円を見込む。
下水道管路は、22年度末時点で95・4%(整備面積8395・7ha/認可面積8800・5ha)が整備済み。更新事業については、24~28年度を期間とするストックマネジメント計画を策定し、計画的に更新(改築)を進めていく。23年度の事業費が19億4054万8000円、24年度には11億8053万4000円を見込んでいる。
【上郷高校跡地では陸上競技場整備を計画】