君津市は14日、初となる優良建設工事表彰式を市役所７階第１応接室で執り行い、「上総小櫃中学校屋内運動場大規模改造電気設備工事」を完成させたキミデン工業㈱をたたえた。石井宏子市長は、内山博代表取締役に表彰状を授与した後、「今日の受賞は、日頃から技術力の向上に努め、全力で仕事に取り組む企業風土のたまもの」との見方を示し、敬意を表した。

　石井市長と内山代表取締役のほか、和田祐一総務部長、同工事において管理技術者を務めた髙橋雄一工務部課長が出席した。

　上総小櫃中学校屋内運動場は、令和元年台風により小櫃地区で長期にわたる停電が発生したことを受け、災害時の避難所となる防災拠点に位置付けられている。市内の学校では初めて、非常用発電設備が導入された。

　髙橋課長は「半導体不足の影響により工期の遅れが懸念されたが、建築工事受注者の協力もあり、円滑に竣工させることができた。また、停電時にも使用できる設備を明示するなど、利用者目線で使い勝手や分かりやすさに配慮した。技術的に優れたスタッフを配置したため、高い品質を確保できた」と振り返った。

　表彰は、表彰年度の前年度に完成した設計金額５００万円以上の建設工事を、工事成績評定80点以上で施工した市内の建設業者をたたえるもの。

　優良建設工事表彰制度は２０１９年度から施行されている。

企業風土のたまもの／石井宏子市長あいさつ

　この表彰は、優れた技術力と綿密な施工管理の下に施工された、他の模範となる工事をたたえることで、建設業者の皆さまの施工意欲を増進し、さらなる技術力の向上を図ることを目的とするもの。制度創設以来、キミデン工業が初めての受賞者となる。

　今日の受賞は、日頃から技術力の向上に努め、全力で仕事に取り組む企業風土のたまものであると心から敬意を表する。

　今後とも、豊富な経験と優れた知見を生かし、建設業の充実・発展はもとより、市の安全・安心なまちづくりのために協力いただきたい。

上総小櫃中学校屋内運動場大規模改造電気設備工事／キミデン工業 株式会社

【工事場所】

　俵田１１１０

【工期】

　２０２１年12月24日～23年３月27日

【契約金額】

　１億１１９８万円

【工事概要】

　受変電設備工事、屋内運動場・屋外トイレ棟・渡り廊下・管理教室棟・特別教室棟・外構の電気設備工事

【表彰理由】

　新たに設置する非常用発電設備系統を校舎の既存回路と接続するなど、施工範囲が広い中でも既存調査等を確実に行い、安全に施工した。品質、出来形、出来栄えが特に良好で、品質管理書類などがよく整理されていた。