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国土交通省常陸河川国道事務所

15~30億WTO案件(勿来BP)/近く高架橋下部工を公告(千代田石岡BP)

2023/06/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 常陸河川国道事務所が2023年度に取り組む国道6号の整備事業をまとめた。北茨城市と福島県を結ぶ勿来バイパスでは、県区間1㎞の改良工に着手。発注規模が15~30億円のWTO案件とする。千代田石岡バイパスでは、東田中高架橋の下部工を間もなく一般競争(フレックス方式)で発注する予定。国道6号と50号が交差する水戸市の酒門町交差点では、調査設計を行い、工事に向けた準備を進める。日立市の大和田拡幅については、調査設計や用地買収、一部で改良工事を実施する。

【勿来バイパス(北茨城市)】

 関本地区の約1km区間で改良工事に着手する。工事規模が15~30億円未満としており、WTO案件での発注となる。10月以降の公告に向けて準備を進めている。山林の地形において、切土工(5段)や盛土工などの改良工事を実施する。工期が27カ月を予定している。

 勿来バイパスは、北茨城市から福島県いわき市を結ぶ延長4・4㎞で計画。同事務所では、県区間の1・9㎞の整備を進めている。進ちょく率は用地97%、事業41%となっている。

【千代田石岡バイパス】

 事業化区間の延長5・8㎞(かすみがうら市市川~石岡市東大橋)内において、東田中高架橋(L20m)のA1橋台下部工事に取り掛かる。近く公告する予定となっており、発注規模が3億から4億5000万円。工期は10カ月としている。

 このほか、市川地区の改良工(切土、盛土など)や玉里高架橋の上部工事を実施。東田中地区では用地買収を推進する。用地進ちょく率は96%、事業全体では71%が進んでいる。

【酒門町交差点立体(水戸市)】

 水戸市住吉町~酒門町の延長1・1㎞を対象に延長230mの立体橋(4車線)の建設を計画。本年度には調査設計を行い、詳細をまとめていく。八千代エンジニヤリング(台東区)によるルート案では、立体橋4車線、側道4車線、両側歩道で全体幅員を40m。立体の橋梁部分は延長230m、幅員17・5mとする。下部工については橋台2基、橋脚3基。用地買収は完了している。

【大和田拡幅(日立市)】

 日立市神田町~大みか町までの延長3・3㎞を4車線化拡幅するため、調査設計や用地買収、一部で改良工事に着手。事業費には13億7500万円を予算化した。用地の取得状況により、23年度後半にも工事に取り掛かる。事業進ちょく率は55%となっている。

【小美玉道路(仮称)】

 新規事業化に向けて、都市計画手続きや概略ルート・構造の検討に向けた調査を進める。概略計画案では、バイパス(一部現道拡幅)案として立体構造(盛土・切土)を採用。総事業費に約700~800億円を試算している。

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