山梨大学は本年度、甲府・医学部両キャンパスの新施設建設に着工する。各キャンパスに1施設ずつ新築する計画で、共に同様のスケジュールで着工まで進める。このほど国から各施設10億円を上限とする補助金の内示を受けた。近く設計に着手する見通しだ。
甲府キャンパス(甲府市武田)には、クリーンエネルギーの研究施設「(仮称)ゼロエミッションみらいラボ」を新築する。同キャンパス前を走る武田通りの東側、工業会館前が建設地。既存の池を埋め立てるなどし用地を確保する。今のところ杭を打ったり、特別な地盤改良をしたりする必要はないとみている。RC造4階建てで、延べ床面積は約1600㎡を想定する。
医学部キャンパス(中央市下河東)には、アルツハイマー病やパーキンソン病などを研究する「(仮称)ニューロン-グリア、クロストークセンター山梨」を建てる。建設地はRI実験施設の西側。RC造3階建てで、延べ床面積は約1400㎡を見込む。
両施設共に来月設計者を選定。年内に設計をまとめる。建設工事については来年1月に入札を公告する予定。同3月上旬着工、2025年2月の完成を目指す。
同大施設企画課によると、新施設には再生可能エネルギーシステムを導入する予定(ZEB対応施設)。太陽光発電設備のほか省エネ効果が高い機器を使用することで、自家消費する電力の一部または全部をまかなうという。
【写真=甲府キャンパスの新施設建設地】