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(福)長岡福祉協会

もう一つのわが家に/小千谷さくら病院が竣工

2023/06/28 新潟建設新聞

 社会福祉法人長岡福祉協会(田宮崇理事長、長岡市)は24日、小千谷さくら病院新整備事業新築工事の竣工式を現地で執り行った。田宮理事長はじめ、同法人関係者ならびに設計、施工関係者およそ30人が参加し、待望の完成を祝った。

当日は神事を執り行った後、工事経過報告や設計・施工者に対し、感謝状ならびに記念品の贈呈が行われた。

 式典で田宮理事長は、事故なく工事を完了したことに感謝の意を述べるとともに、「これからこの広大な敷地を生かして、四季の花々を植えていければと思っている。長い療養の方も大勢いらっしゃるのでそういう方の慰め、また地域の方々に来ていただけるような環境整備も行ってまいりたい」と今後の展望を語った。

 続いて来賓祝辞では、小千谷市の山口良信副市長が「新病棟を整備されたことにより、将来のICT化ならびに医療ニーズの変化にも柔軟に対応していくものと聞いている。今後、市の計画推進にもぜひお力添えしていただきたい」と宮崎悦男市長の祝辞を代読。

 また、同病院の山崎元義医院長は「伝統と歴史とその技術力で立派な建物を造っていただいたことを感謝申し上げる。これからはこの立派な建物に負けないように職員一丸となって力を尽くし、温かい医療を提供してまいりたい」とより一層の活躍を誓った。

 設計を担当した高田建築設計事務所の高田清太郎会長は「病院を単なる病院ではなく、そこに人が集う居場所だということを常々田宮先生から示していただき、そのことを形にできればいいなと思っていた。この病院が多くの人を癒し、そしてここがもうひとつのわが家というものが続くことをご祈念申し上げる」と熱い思いを語った。

 施工者を代表して大成建設北信越支店の冨永正殿支店長は「持てる技術、英知を結集し、施工に努め、本日ここに無事に無災害で竣工を迎えることができたのはご関係者さまのご指導ご鞭撻のたまもの。このような誠に意義深い建物に携われたことは施工者としてこの上ない喜び」と述べた。

 小千谷さくら病院の第1・2病棟は竣工から約40年が経過。老朽化が著しいことや将来のICT化や医療ニーズの変化へ柔軟に対応すべく建て替えを行った。

 本案件はECI方式を採用している。

 設計・監理は高田建築設計事務所(長岡市)、施工は大成建設・中越興業JVが担当した。

 規模はRC造3階建て、延べ床面積4935・45㎡。病床数は一般病床120床、療養病床50床の計170床。診療科目は脳神経内科、内科、リハビリテーション科。

 施工場所は、小千谷市小粟田2732地内で敷地面積は3万2455・28㎡。

【写真=小千谷さくら病院が竣工、関係者らでテープカット、設計・施工者に感謝状贈呈】

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