ネクスコ東日本新潟支社は、阿賀野市で大林組が施工する磐越自動車道宝珠山トンネル工事の現場事務所に、磐越自動車道4車線化事業PR館を設置した。4車線化事業の進捗状況のPRをはじめ、ICT技術を活用した遠隔立会いの検証やVR技術で現場を体験・想像できる人材・育成の実践の場とする。
施設内では、事業を紹介する「レクチャールーム」や、VRで現場を体感できる「サイバー体験ルーム」などを備え、4車線化事業の、さまざまな取り組みを関係機関や地元などに紹介していく。このほか現場監督員の詰所としての機能も含まれ、隣接する現場をICT技術でつないで遠隔立ち会いを行う「OM(オペレーション&マネジメント)ルーム)」などが設けられ、現場での検証なども行う。
6月26日には、報道機関向けに施設内を公開。VR映像で臨場感のある宝珠山トンネル工事の現場を紹介したほか、実際のトンネル工事でのロックボルト突出量の遠隔立ち会いも行った。
久保竜志道路事業部長は、「ICT施工を含めたDXによる建設現場の生産性向上、新しい業務プラットフォームをつくることを目指しており、特に若手の社員や学生が、この場で議論をしたり考えたり、みんなでアイデアを出し合ったりする、そんなディスカッションできるような場所としたい」と語る。
【写真=VR映像で現場定見、遠隔立会を実施】