龍ケ崎市内では初めてとなる小中一貫校の設置に向けて、市教育総務課では長山中学校区における施設概要や整備スケジュール、完成イメージなどを公表した。計画規模がRC造(一部S造)地上3階建て、延べ床面積1万2341㎡を算出。既存の長山中学校を改修・増築し、校舎の一体化や教室群のまとまりを持たせる。2023~24年度に実施設計を横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)がまとめ、24~26年度にかけて増築・改修工事および外構工事に取り掛かる。
施設一体型小中一貫校の設置を進める市では、長山中学校区(松葉小、長山小、長山中)を最初のモデル校として選定。基本設計による施設規模は、RC造(一部S造)地上3階建て、延べ床面積1万2341㎡(建築面積6302㎡)、敷地面積3万㎡としている。市がまとめたアクションプランでは23~25年度の事業費に24億9305万円を見積もる。
改修プランについては、長山中の敷地内南側にあるテニスコートを撤去し、前期用(1~4年生)の普通教室(RC造3階建て、延べ3090㎡)と屋内運動場(S造2階建て、延べ930㎡)を新築する。
既存の中学校の校舎(RC造3階建て、延べ5717㎡)や体育館(RC造平屋、1122㎡)、武道場(S造平屋、499㎡)では、長寿命化改修を行う。校舎は外壁塗装や屋上防水、体育館はコンクリート中性化対策やガラス複合化などを想定。校舎北側のプール(RC造)は解体する。グラウンドについては特に変更はない。
整備スケジュールでは本年度は準備工事として、プール解体工事を常磐建設(龍ケ崎市)が11月末の工期で実施する。その後、24~25年度に校舎・体育館の増築、既存校舎等の改修に取り掛かり、26年度には外構・付帯工事などを行う。開校が27年度を計画している。
校舎の一体化として、既存校舎の北東部・昇降口部分をつなぐ屋内廊下を整備。回遊性のある施設とする。また前期(1~4年生)が使用するエリアと、中・後期(5~9年生)が使用するエリアを明確にして、教室群にまとまりをつくる。
校舎全体では普通教室18クラス、特別支援教室6クラスを設置。新築校舎の1階に小学1年生の教室や多目的ホール、2階に小2・小3の教室、音楽室、メディアルーム、3階に小4・小5の教室、理科室を配置する計画。
既存中学校校舎は、1階に特別支援学級や管理諸室、2階に小6・中1の教室や美術室、メディアルーム、3階に中2・中3の教室、理科室、音楽室を置く。
屋外施設には、駐輪場や遊具などを設置。設備関係ではエレベーター(11人乗り)、小荷物昇降機などを設ける。