建設業労働災害防止協会(建災防)は7月3日、明治神宮神楽殿で安全祈願祭を行った。1日より始まった「全国安全週間」に合わせ、建設業界の安全を祈願する催し。本年は150人が参加して、労働災害撲滅を誓った。
式中、今井雅則会長は神前で「関係者の熱意ある安全衛生活動により、労働災害は長期的には減少傾向にあるが未だ大切な人命が失われている。また頻発化、激甚化する天災に対し、速やかな復興・復旧工事、ライフラインの整備など建設業の社会的役割はますます大きなものとなっている。全国安全週間を契機とし、関係者が一丸となって建設業の安全衛生水準の向上と働きやすい職場環境の形成を目指していく」と安全祈願文を拝読した。
安全祈願祭の結びに当たり、松井隆弘副会長は「建設業界では現場管理者、技能労働者の高齢化と人手不足により労働災害の件数が近年増加している。社会を支える大切な役割を担うため、日々業務を続けている大切な仲間が労働災害という悲惨な目に遭うことはあってはならない。全国安全週間を機に、皆で決意を新たに労働災害撲滅へ活動を行いたい」と参加者に呼びかけた。