記事

事業者
民間建築情報

大型冷凍自動庫を完備、長岡センターで竣工式

2023/07/10 新潟建設新聞

 新潟食品運輸(井越鉄雄社長、新潟市江南区)が長岡北スマート流通産業団地で整備を進めてきた物流施設、長岡センターの竣工式が6日に開かれた。同社グループ企業や施工を請け負った福田組ほか協力会社など76人が参加し、県下最大規模の自動倉庫を備える新たな拠点の完成を祝った。

 場所は長岡市巻島町字四ツ割681ほか・蓮潟町字五郎作757-1ほか地内の敷地2万2069・09㎡。新設した物流センターはS造2階建て、延べ床面積9322・95㎡。冷凍自動倉庫は1・2階吹き抜けで、食品用のパレット3760個を収容可能。同社の自動倉庫導入は新潟市内のセンターに続き2例目。自動倉庫のほかに平場の冷凍倉庫も備える。冷凍庫の前室を広く確保し、作業効率の向上を図る。2階には常温と冷蔵倉庫を設置した。品物を搬出入するトラックバースは31台分を有する。

 井越社長は「スマートICに直結する念願の長岡センターが無事完成し、工事を請け負った福田組、アマキ設計をはじめ、協力会社や関連企業など多くの皆さまのご協力に心より御礼申し上げる」とあいさつ。その上で「立地条件の整ったこの地を提供していただいた長岡市に感謝し、安全・安心を第一にしながら地域貢献に励んでいく」と熱意を伝えた。

 市長代理で参列した長岡市の大滝靖副市長も祝辞を述べ、新センターの完成を歓迎した。

 式では事業の無事故・無災害、交通安全を祈念。その後、完成した施設内で祝賀会を開催し、参加者同士が交流を深めた。



■施設見学会で最新設備を紹介、稼働開始は盆明け


 新潟食品運輸は6日に完成した長岡センターの施設見学会を開いた。北スマート流通産業団地で竣工第8号となった施設で、県内で最大規模の冷凍自動倉庫や温度管理システムなど最新設備を導入し、食品輸送における品質確保の取り組みを紹介した。

 冷凍自動倉庫は3760パレットを収容可能で、1時間当たり120パレットの出し入れが可能。垂直搬送機、荷物エレベータなど倉庫業務の機械化・自動化を行い、作業時間短縮や省人化に注力する。

 停電発生時の備えとして非常用発電機100kVAを常備。今後、太陽光発電による蓄電池(15kw)を設置する予定。災害時など長期停電による商品への影響を最小限に抑える。

 リフレッシュルームも整備し、従業員やドライバーが働きやすい環境整備に注力する。

 同社経営企画本部の小林修参与は「商品の預かりから荷さばき、配送までの流れを一貫して行い、高度な品質管理でお客さまの要望に応えていく。稼働開始は盆明けの見通し。荷物の受け入れを進め、既存する中之島地内の2つのセンターとも連携して配送網の強化に努める」と説明し「雇用の創出を生み出し、地域貢献へつなげていきたい」と展望を述べた。

記事資料 記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら