国土交通省は4日、国土審議会(永野毅会長)を開催し、国土形成計画(全国計画)案と国土利用計画(全国計画)案について諮問。審議を経て斉藤鉄夫国土交通大臣に答申した。その後は総理官邸を斉藤大臣、永野会長が訪れ、国土形成計画案を岸田文雄総理大臣へ報告した。
審議会で斉藤大臣は、永野会長はじめ国会議員、有識者の各委員へ感謝の言葉を述べ、計画は「国土計画は国土交通省が所掌する分野にとどまらず、非常に幅広い分野を対象として、総合的かつ長期的な国土づくりの方向性を定める大変重要な計画。新たな計画を国民から広く共感され、実効性のあるものとしなければならない。今後は各広域圏における広域地方計画の策定と合わせて計画を着実に実行し、具体的な成果に結びつけていくことが何より重要となる。関係府省、地方自治体、経済団体をはじめ、国民各界各層と連携し、しっかりと取り組みを進めていく」とあいさつした。
岸田総理への報告に際し、斉藤大臣は「新たな計画については、国土強靱化基本計画と一体として取り組みを一層強化していけるよう、閣議決定の手続きを進める」と説明した。岸田総理は「国土形成計画は、総合的かつ長期的な国土のあり方を示す大変重要なものであり、新しい資本主義、デジタル田園都市国家構想の実現の観点からも、非常に意義深い計画案を示していただいた。デジタルとリアルが融合した地域生活圏が各地域で実装されるよう、デジタル田園都市国家構想と一体となって各種プロジェクトを進めてほしい」と話した。
【永野会長から答申をうける斉藤大臣(右)】