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栃木県烏山土木事務所

烏山土木、烏山停車場線 隅切り整備で用買へ、電共180m、歩車道を再配分

2023/07/08 栃木建設新聞

 県は、那須烏山市の一般県道烏山停車場線南工区180mの道路詳細設計をまとめた。現況幅員14・2mを再配分し車道3m×2車線の両側に路肩0・5m。北側歩道は自転車を誘導するため4・4m、南側歩道を2・8mで整備する。両側歩道には電線類地中化を実施。県烏山土木事務所によると、西側T字交差点の隅切りが大型車両等通行の基準を満たしていないため、用地調査を進め今年度にも用地補償・物件移転交渉に入る見通しを示した。

 現況は2・75m×2車線の車道の両側に1・7mの自転車通行帯。両側の歩道は車道との間に15㌢の段差のあるマウントアップ構造となっており、幅員は北側が2・7m、南側は2・6m。

 車道と歩道の間には電柱が林立し、波打ち状の歩道のため駅前にも関わらず、ゆったりと歩けず滞留できる場となっていないなどの課題が指摘されていた。

 烏山停車場線はJR烏山駅へのアクセス路で沿道に住宅や商店が建ち並び、山あげ祭りの舞台となっている。整備は歩道と車道の間をセミフラットとし、山あげ祭りへの配慮から地中に収納できるボラードの設置を計画。

 現在は電線共同溝の詳細設計を進めており、山あげ祭りに影響がないよう地上機を配置。共同溝はボディー管に通信系、フリーアクセス管に電気・電力系を内包。管種の選定など電線類占用事業者と検討を進めていく。

 北側歩道4・4mは通行帯に加え、イベントや祭りの開催スペースとしての活用を考慮した。社会実験などを通じて車道を規制。人の滞留空間を作り出している事例が全国的にも増えている。

 余裕幅を活用した歩道は、ベンチやフラワーポットなどで滞留空間の提供も考慮している。道路詳細設計と電線共同溝詳細設計は富士コンサルタンツ、路線測量と用地調査を玉川測量設計が担当している。

 市中心市街地の電線類地中化は国道294号との旭町工区が用地を完了し工事の進捗を図るほか、中央工区は占用事業者の入線工と舗装工事。屋敷工区は都市計画変更手続きと事業認可を見据え、2024年度の事業化が見込まれている。

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