県砂防課は、土砂・洪水氾濫流域調査検討業務を近く公募型プロポーザル方式で公告する。業務内容は、既存災害や地形データ、土砂量および既設施設、保全対象などに対する資料集積整理の他、◇発生ポテンシャル調査◇被害ポテンシャル調査◇土砂・洪水氾濫による大きな被害の恐れのある流域の抽出◇対策優先流域の選定および現地調査―としている。履行期限は本年度末ごろを予定している。
調査業務は気候変動の影響に伴う降雨の増大により、全国で頻発化する土砂・洪水氾濫による被害の発生を踏まえ、県内の土砂・洪水氾濫により大きな被害の恐れがある流域を抽出し、対策を優先的に実施する流域を選定するために行うもの。
業務範囲は、国直轄および一部平野を除く県内の県管理流域が対象。管理技術者には、技術士またはRCCM(建設―河川、砂防および海岸・海洋)の資格を有するものとしている。
業務では、既住災害資料の調査と流域の特徴に関する調査を実施し、土砂・洪水氾濫の発生ポテンシャルの高い流域を抽出。その上で、保全対象に関する調査を実施し、土砂・洪水氾濫の被害ポテンシャルが高い流域を選別する。
さらに、抽出された土砂・洪水氾濫の発生ポテンシャルが高い流域、かつ、被害ポテンシャルの高い流域を県内の土砂・洪水氾濫により大きな被害の恐れがある流域として抽出。優先流域の選定と現地調査を実施し、土砂・洪水氾濫対策計画検討における今後の課題など抽出・整理を行うとしている。