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国土交通省北陸地方整備局(建設)

より高い安全安心確保を/遠藤仁彦局長が就任会見

2023/07/12 新潟建設新聞

 北陸地方整備局の遠藤仁彦(きみひこ)局長が11日に就任会見を行い、「『北陸管内の元気がなければ日本の元気がない』という思いで、今後とも北陸地方整備局の使命を果たしたい」と抱負を述べた。また、災害に強く、地域経済・産業の活性化につながるネットワークの構築や、インフラを整備し「地域の守り手」としての役割も担う地域の建設産業の働き方改革と生産性向上にも力を入れる考えを説明。業界を含めた地域との対話を大事にしながら「整備局が持つ現場力、即応力を十分に発揮することで、より高い水準の安全安心の確保に努め、地域の期待に応えていきたい」と強調した。


 遠藤局長は、北陸の元気を発揮するためには「何よりも安全安心が重要」と説明。近年激甚化・頻発化する豪雨の影響を踏まえて「日ごろから流域治水を推進しなければいけない。災害リスクを前提とした危機管理体制も強化していく。加えて、さまざまな災害に強いネットワークを構築していくことで地域の安全安心につながる」との考を示し、地域の活力を引き出すため「道路・港湾のネットワーク整備もしっかりとやっていく」とした。

 また地域の建設産業と整備局は車の両輪の関係にあるとした上で「非常に重要な役割があることを市民に分かりやすく伝える工夫もやらなければいけない」と話す。働き方改革に関しては「現時点で週休2日もしくは4週8休の確保は管内ではかなりの水準で実現している。さらに休みの質を高めるため、第2週、第4週とあと1週の土日の閉所、土日に関わらない週2日の閉所に取り組むことで完全週休2日の実現を目指す」と意気込む。生産性向上では、全体最適と施工時期の平準化により「全体の生産性向上に努める。これまでの取り組みを一歩一歩前に進めていきたい」と語る。

 地域の建設業者が適正な利潤を確保することの重要性も指摘し「諸経費動向調査により実態に合わせていくことに加えて、一つ一つの工事の中で適正利潤が残るようになるかどうかが極めて重要。課題をクリアしていく中で結果として適正利潤がしっかりと残る世界にしていきたい」と述べた。


【写真=就任の抱負を語る遠藤局長】

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