国土交通省千曲川河川事務所は20日、2022年度完成優良工事等事務所長表彰式を長野市生涯学習センターで挙行した。中根達人事務所長をはじめ事務所の幹部職員が同席し、受賞者の栄誉をたたえた。
受賞者数は優良工事2社、優良建設技術者(工事)1人、優良委託業務2社、優良建設技術者(業務)2人、優良工事における下請負者(企業)1社、同(技術者)1人。【受賞者は7月19日付に掲載】
式典では中根事務所長が受賞者一人一人に表彰状を授与。「本日の表彰は、当事務所所管の22年度に完成した工事41件、委託業務51件の中から選定した。現場条件、気象状況などさまざまな困難を克服され、優れた技術と共に工費等の合理化、施工の安全対策に十分留意され、さらに創意工夫を重ね、優秀な成績で工事・業務を完成された」と賛辞を送り、「今後も公共工事の品質確保、調査設計技術の向上に努められ、管内建設業界の牽引者として地域の発展に尽力いただきたい」と期待した。
受賞者を代表して謝辞に立ったフクザワコーポレーション(飯山市)の福澤直樹代表取締役社長は「大変栄誉ある賞を頂戴し、心より感謝申し上げます。建設業に携わる者として、より品質に優れたものを、安全かつ適正な価格で提供することを常に考え、技術の研鑽と安全第一を最優先に努力を重ねて参りました。このたび数ある工事・業務も中から栄誉に浴することは、何よりの励み、誇りです。これまで以上に公共事業の役割と重要性を深く認識し、安全・安心な地域づくりに寄与できるよう誠心誠意努力して参ります」と決意を述べた。
式典では同事務所の推薦で北陸地方整備局長表彰を受賞した企業、技術者の披露も行われた。受賞者を代表してあいさつに立った松本土建(松本市)の大池太士代表取締役社長は「あまたの工事・業務の中から受賞の栄に浴したことは身に余る光栄。これも一重に中根事務所長、副所長をはじめ、関係各位の高説なる指導のたまもの」と御礼を述べた。そして表彰を受けた災害復旧工事における苦労や事務所の懸命な対応などを振り返り、「あらためて国交省が目指す『水防災意識社会の再構築』の必要性を再認識した。今後も住民に対し水害リスクに関する知識を発信することで、また行政に対しては被害を最小限に抑える体制づくりに協力することで貢献していく所存。さらに今回の工事でも実践した学生の現場見学会などを通じて、若者の治水事業に対する理解を深めるとともに、次世代への技術の継承や担い手育成にも積極的に取り組んで参ります」と一層の活躍を誓った。