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全員一丸で活動展開を/建設業の労働災害防止へ建災防県支部が大会

2023/07/21 新潟建設新聞

 建設業労働災害防止協会新潟県支部(植木義明支部長)は19日、第57回新潟県建設業労働災害防止大会を新潟市中央区のANAクラウンプラザホテルで開いた。大会では「安全の誓い」として、墜落・転落、建設機械災害防止に関するリスクアセスメントの実施と対策の徹底、経営トップから第一線現場労働者までの階層別の安全衛生教育の実施などを重点に、誰もが安心して働くことができる職場の実現を目指し、全員が一丸となって労働災害防止活動に取り組むことを確認した。

 冒頭あいさつで植木支部長は、新潟県内における労働災害の発生状況は減少傾向にあったものの、先月より死亡災害が立て続けに発生していることを憂慮し「あらためて作業手順の順守の徹底をお願いしたい」としたほか、熱中症が増加する時期でもあるため「今一度基本に立ち返り、労働災害防止対策の推進を」と要請。また本年度は第14次労働災害防止計画および第9次建設業労働災害防止5か年計画の初年度に当たることから「転落・墜落災害の防止に関するリスクアセスメントを実施して、死亡災害の15%減、死傷災害の5%減を皆で達成しよう」と呼び掛けた。加えて大会を契機に、これまで以上に安全衛生活動を積極的に展開していくことが重要と強調し「社会的にも重要な役割を担う建設工事関係者が労働災害に遭うことがないよう、関係者が一丸となって労働災害防止活動に取り組むことを重ねてお願いする」と述べた。

 来賓祝辞では新潟労働局の西岡邦昭局長が、第14次計画スタートに当たって「今後の死亡災害ゼロに向けて日々のゼロ災害、毎月のゼロ災害によって結果的にゼロ災害を達成するよう強い意識で取り組んでいただきたい」と話し、無事故・無災害に期待を寄せた。

 表彰式では、優良事業場賞19社、個人功績賞19人、職長賞21人に支部長表彰が贈呈された。さらに、大会では新潟労働局健康安全課の市川尚課長、NHKサッカー解説者で元日本代表ディフェンダーの山野孝義氏による記念講演も行われた。


【写真=植木支部長。優良事業場などに支部長表彰を授与した】

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