所沢市は新所沢複合施設について、このほど事業概要を公表、さらにワークショップで出た意見の内容も明らかにした。現在はPFI可能性調査をまとめており、その後導入か否かの方針を定める。導入が有力視されているものの、アドバイザリー業務などの事業費は18年度当初予算には間に合わないため、補正対応となる。
PFI可能性調査は、日本工営(千代田区、電話03-3238-8321)が担当。業務には基本設計の要素も含まれており、両面で進行している。
設計にあたっては、ワークショップを開き、そこで出た意見を取り入れている。
建設場所は、隣接する新所沢保育園とつぼみ保育園が移転するため、その敷地を利用する。敷地面積は6363・43㎡
既存の新所沢公民館は、緑町1-8-3に位置し、地区体育館を併設。総延べ床面積2137・22㎡規模、公民館部分はRC造2階建て、延べ1350㎡。
新施設は、3階建てで、5000㎡以下程度に仕上げる考え。1階に児童館と出張所、2階に公民館、3階に図書館分館を配置する。
児童館は約750㎡の想定規模。配置は遊戯室、児童室、キッズルーム、図書室、和室、授乳コーナー、トイレ、足洗場など。出張所は床面積約200㎡。公民館事務室および児童館事務室と共有の事務スペースになる。
公民館は床面積約1600㎡。大講堂、小講堂、研修室、和室、音楽室、絵画工芸室、料理講習室を備える。
図書館分館は床面積約1000㎡で、事務スペース、開架スペース、書庫、お話会室、パソコンコーナーを置く。
そのほか共有部分は、待合いスペース、展示スペース、会議室、倉庫、給湯室、更衣室、保育室、印刷室、トイレなど。
駐車場は70~80台。自走式二階建てを見込む。
市民ワークショップで意見を集めた結果は、ハートビル法、まちづくり条例などに規定されていることを順守し、ユニバーサルデザインを基本とする――としている。