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6通りの方向性示す/建替で工事費256~653億円/開閉屋根ドームも検討/千葉市 マリン基礎調査結果

2023/07/26 日刊建設タイムズ

 千葉市は、老朽化が進む千葉マリンスタジアムについて「新スタジアムの建設」または「現スタジアムの改修」の方向性を明らかにするための基礎調査の結果を公表した。新たなスタジアムのあり方として、およそ10年間での▽PFI方式または従来方式などによる建て替え=屋外型、固定屋根ドーム、重ね式開閉屋根ドーム▽PFI方式、DB方式、従来方式のいずれかによる改修=現状機能維持、観客席増設など機能向上、機能向上と開放屋根の整備――を想定。建て替えの場合、県立幕張海浜公園または幕張メッセ駐車場内を建設候補地として検討。工事費は、屋外型約256~312億円、固定屋根ドーム約530~587億円、重ね式開閉屋根ドーム約597~653億円と試算した。

 建て替えでは、観客席の多様化、コンコースの設置、ICT関連設備の導入、ユニバーサルデザイン、VIPルーム等の整備、球団関連諸室等の充実などに配慮する。

 計画規模は▽屋外型=観客席3万席、延べ床面積約5万1000㎡▽固定屋根ドーム=観客席3万席、延べ床面積約5万9000㎡▽重ね式開閉屋根ドーム=観客席3万席、延べ床面積約5万9000㎡。

 改修の場合の概算工事費は、現状機能維持約110~132億円、機能向上約230~263億円、機能向上と開放屋根の整備約386~419億円。

 機能向上の場合、観客席の増設のほか、コンコースの新設、ICT関連設備の導入を行う。

 計画規模は▽現状機能維持=観客席3万席、延べ床面積約4万8000㎡▽機能向上=観客席3万2000席、延べ床面積約5万8000㎡▽機能向上と開放屋根の整備=観客席3万2000席、延べ床面積約5万8000㎡。

 千葉マリンスタジアムは、美浜区美浜1の敷地面積8万1205・75㎡に所在。建物はSRC造5階建て、延べ床面積4万6710・84㎡、1990年2月22日の建築。収容人数は3万118人。塩害や老朽化等による建物、汚水管、配水管等の劣化、関係者駐車場の冠水などが課題となっている。

建て替えスケジュール案 改修スケジュール案

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