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茨城県日立市

25年4月2校開校へ/学校再編計画2年前倒し

2023/07/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 学校再編計画を進めている日立市は、新校開設に向けて準備を進めている。少子化が当初予測より進行しているため、計画の2年前倒しで行っている。東小沢小学校と坂本小学校の統合校は2024年4月に開校。坂本中学校と久慈中学校、平沢中学校と駒王中学校の各統合校が25年4月の開校を目指す。山部小学校と櫛形小学校については26年4月の統合を予定。各校統合に伴い、統合先となる久慈中学校と櫛形小学校では将来的に長寿命化工事を視野に入れる。


 日立市は、2021~30年で小中学校の再編・統合を進めている。学校再編は、児童生徒数の推計を基に40年までの20年間で5年ごと4期に分けて取り組む。学校の規模や通学距離を考慮し、小学校25校、中学校15校を①十王・豊浦②日高・田尻・滑川③本庁④多賀北⑤多賀南⑥南部⑦中里―の7つのエリアに分けている。21~25年には、中里地区で中里中と中里小について施設一体型の小中一貫校を中学校の場所に整備。十王地区では山部小と櫛形小の統合を、南部地区では久慈中と坂本中の統合をそれぞれ予定する。

 本年度は中町小学校・中小路小学校・宮田小学校と、大沼小学校・河原子小学校・水木小学校において再編対象の保護者等説明会を実施。統合準備委員会を設置する。

 長寿命化工事を想定する久慈中学校は、坂本中学校との統合校として開校。2棟連結の構成でRC造3階建て、延べ床面積5040㎡。古い校舎で1977年、新しい校舎で79年に建築し、老朽化が著しい。

 櫛形小学校では山部小学校との統合を計画。3棟連結構成となりRC造3階建て、総延べ床面積5839㎡を有する。体育館(739㎡)も老朽化していることから、改修を想定している。2校とも統合までに改修完了が困難であることから、統合後に予算状況などを踏まえつつ着手したい考えだ。

 学校再編計画は、クラス替えができる各学年2学級以上(小学校)、クラス替えができ国社数理英に複数教員が配置できる各学年3学級以上(中学校)を目指す学校規模とした。児童生徒数などの学校教育を取り巻く環境の変化や教育に関する制度改正などに応じ、3年程度を目安に再編の進捗を検証。計画の見直しを行いながら進めていく考えを示している。

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