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「居心地の良い会に」/新潟県建築士会が70周年式典で決意新た

2023/07/29 新潟建設新聞

 新潟県建築士会(田中隆司会長、会員1706人)は27日、新潟市中央区の新潟東映ホテルで創立70周年記念式典を開き、これまでの歴史を振り返りながら、さらなる発展に向けて関係者が決意を新たにした。

 1年延期しての実施となった式典の開会に当たり、田中会長はコロナ禍を経て盛大に開催できたことを喜びながら「建築士会の最盛期には約4500人いた会員が今は約1700人で、このうち20代・30代で約10%、40代・50代で30%、60代以上で60%となっている。今後80年、100年と続いていくには若い人に入会してもらうように存在感があり、居心地の良い会にしていかなければならない。70周年記念をきっかけに皆さんで力を合わせながら、良い会にしていきたい」と呼び掛けた。

 続いて花角英世新潟県知事、中原八一新潟市長からの祝辞が紹介されたほか、来賓の日本建築士会連合会の近角眞一会長は「江戸時代や近代の歴史文化資産の実態を調査し、保存方策を考え、人々に伝えることは建築士会の役割。フィールドを訪ね歩く人にきちんとした情報を伝えていきたい」とし、新潟県建築士事務所協会の本間裕之会長は「今後は少子高齢化に対応し、建築士を目指す若い人をどう増やしていくかという動きになっている。これからも関連の強い団体として協力して活動を進めていければ」とお祝いの言葉を述べた。

 式典では、功労者表彰・永年会員表彰や退職職員への感謝状贈呈、新潟建築賞入賞者表彰、関ブロ優良建築物会員作品表彰に加え、近角会長が講師となり「時代の変化に負けない建築(求道学舎とNEXT21)」と題した記念講演も行われた。

 なお、記念式典に先立ち開催された定時総会では、本年度の事業計画・予算が報告された。


【写真=田中会長。功労者や入賞者に表彰状が授与された】

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