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群馬県企業局発電課

県企業局発電課 白沢発電所で放水路改修工事 第3四半期にも公告

2023/07/29 群馬建設新聞

県企業局発電課は白沢発電所(沼田市白沢町尾合892)の大規模リニューアルについて、放水路改修工事を計画。一般競争入札で第3四半期にも土木一式工事として公告する。設計は北電技術コンサルタント(富山県富山市)がまとめた。

放水路改修工事は、延長2009mの放水路を内側からFRPグリット工法で補強する。また、ゲートを動作させる巻き上げ機が設置している構造物である、ガントリーの築造も予定。既存構造物の取り壊しを行い、新たに同規模のガントリーを整備する。工期は42カ月を見込む。

23年度はこの他、水圧鉄管や片品川取水口ゲートなどの更新工事を計画。水圧鉄管は早ければ第2四半期中、取水ゲートは秋ごろに工事を公告したい考え。この他、発電所土木工事が予定されている。

同発電所は1964年に完成。発電形式はダム水路式で、薗原ダムの水を利用して発電している。発電機は3相交流同期、水車が縦軸フランシス型で最大出力は2万6600kW。年間可能発電電力量は9166万8000mWhとなる。また、管路関係は導水路が2787m、導水路トンネルが1508m、導水路から発電所までの水圧鉄管が495m、放水路は2009mとしている。

リニューアル工事は固定価格買取制度(FIT)を適用して売電することで収益の増加を図るとともに、施設の長寿命化に向けて行うもの。対象は水車発電機など機械設備関連全般から、取水設備、導水路、放水路など土木設備まで全般となる。機械設備類は更新、土木設備などは改修を予定しており、機械設備更新後の能力については現状と同様程度を想定している。なお、実施設計の発注年度である20年度を事業開始とし、事業完了の27年度までに総事業費約146億円を見込んでいる。

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